橋本裕の日記
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3月は転勤の季節である。私も7年間務めたI高校を離れることになった。転勤先は名古屋市内にあるZ高校の夜間定時制である。実は、20年ほど前に私はZ高校の夜間定時制に8年間勤務していた。古巣に戻るわけだ。
以前勤務していたときは、私も30代の若さで、長女がまだ赤ん坊の頃だった。やがて、次女が生まれた。夜間定時制だから昼間たっぷり時間があった。二人をつれて公園に行ったり、風呂に入れるのも私の役目だった。
長女が小学校に通うようになって、全日制の高校に転勤した。そうしないと、子供たちとすれ違いになってしまう。今度、夜間高校に転勤を希望したのは、二人の娘が成人したからだ。父親の役目はこれでほとんど終わりである。あとは、自分自身のために生きようと思った。
最後の教員生活を夜間定時制でというのが私の人生設計だった。そしてできたら、なつかしい思い出のいっぱいつまったZ高校の夜間定時制にもどりたいというのが私の願いだった。今回の転勤はそうした意味で、たいへんありがたかった。
昨日はそのZ高校に行って来た。少し早く着いたので、学校の前の「スリム」という喫茶店にはいった。20年以上前からある店で、ママの顔にも見覚えがあった。少し前まで、Z高校定時制で給食の手伝いをしていたというので、 「最近の生徒はどう?」ときいてみると、 「見かけはひどいけどね、みんなやさしくていい子だよ」 という返事だった。少し安心した。
定刻10分前に学校の会議室に入っていくと、 「橋本先生、おひさしぶり」 と立ちあがって挨拶する人がいた。前任校のS高校で一緒だった社会科のK先生だった。聞くと、県教委に3年間いて、今度定時制へ教頭で来るのだという。私の直接の上司になるわけだ。「ご栄転、おめでとう」と若い彼の出世を祝福しておいた。
20年前は1、2年は3クラス、3、4年は2クラスずつ、全部で10クラスあったが、現在は、1,2年が2クラス、3,4年が1クラスで全6クラスと、かなりスリムになっている。しかし、県下の定時制としては充実している方かも知れない。正規の教員も15名ほどいるようだ。定時制職員室も、隣の休憩室も昔のままだった。
現在の教頭から、「1年間、副担任で、様子をみてください」といわれた。現任校でもそうだが、20年前にZ高校定時制に来たときもいきなりの担任で、学年主任もふくめて8年間担任ばかりだった。副担でよいということは、職場に人材がないわけでもなさそうだ。これもありがたかった。
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