橋本裕の日記
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今朝の起床は5時だった。いつもより、2時間遅い寝覚めである。昨夜寝たのが11時頃だったから、これも2時間ずれている。そしてこの時のずれは、タイと日本の時差に等しい。つまり、私の体内時計はまだタイ式のままなわけだ。
今日は「私の食べたタイ料理」という題で書いてみよう。タイ料理は唐辛子の使用が韓国以上だと聞いていたので、とても辛いと思っていた。しかし、ホテルや私たちが行った食堂の料理は、それほど辛くはなく、むしろ薄味だった。
ただし料理の傍らに香辛料がついていた。タイの人はこれを使うのだろう。辛さばかりではなく、塩加減も自分の口にあわせて調節できるので、高血圧の私はたすかった。
タイ料理について、最初に旨いと思ったのは、バックプン・ファイデーンという青菜炒めだ。青唐辛子が使われている。私がホテルのバイキングで食べたのはほどよい辛さで、私はこれを毎日食べた。
辛くて甘酸っぱい味のエビのトムヤムクンもタイのスープ料理の定番である。これはまあまあの味だったが、旨いというほどではなかった。焼きめしやラーメンも食べたが、旨いとは思わなかった。タイ米が私の口に合わないのかも知れない。ラーメンはほとんど香辛料をくわえずに食べた。
ゲンチュード・サラーイというスープも定番らしい。豆腐や豚の挽肉、海苔の入った中華風のあっさりしたスープだ。タイ民族は中国南部から降りてきたらしく、酢豚や春巻きなど、基本的には中国料理で、タイ風の味付けがしてある。
屋台の料理は独特の匂いがして、馴染めなかった。これはナンプラーという魚醤のせいではないかと思われる。ニンニクの匂いも強烈だが、これにおとらない臭みがある。
タイ料理にはよくつかわれているので、タイの人々はこれが好きなのだろう。妻や娘達もとくに気にならない様子だったが、日本人の多くはこれが苦手らしく、これを抜くように言えば、屋台でもそのように料理してくれるようだ。
あと、タイ料理の味付けにかかせないのはココナッツだ。ココナッツからミルクをつくり、砂糖や油もつくる。タイ料理は唐辛子とココナッツの甘みが基本のように感じた。ココナッツもあまり使われると鼻につく。
8日の夕食で食べた期待の「タイしゃぶ」は、豚肉や魚を使った水炊き風の料理だった。白菜などの野菜の他に、豆腐やキノコ、春雨などがはいり、これをスープ皿に少しずつとって、自分好みの味付けをして食べる。私はキッコーマン醤油で薄口に味付けした。具がなくなったところで、ごはんと卵をを入れ、おじやにして食べる。あっさりしていてよかった。
タイ料理は宮廷風のものと庶民風のものに分けられるという。私たちが食べたのは庶民風に味付けされたものだったのだろう。一口にタイ料理といっても、ピンからきりまであり、高級料理店では違った味がたのしめるのではないだろうか。
タイでうまかったのは果物だ。ドリアンは水上市場で食べたものが最高だった。強烈な匂いや味の果物は苦手なのだが、これはとてもおいしくいただいた。果物の王様と言われるマンゴスティンも、甘みと酸味が絶妙で、とてもうまい。いくらでも食べることができそうだ。
私にはタイ料理をそれほど旨いとは思わないが、もちろんこれは私の食べたタイ料理について言えることで、別の人は違った感想があるだろう。高級レストランも知らず、屋台も知らない私が、タイ料理についてうんぬんする資格はない。タイ料理をもっと口にしていたら、別の感想が書けただろう。
そもそも私は美食家や食道楽ではない。むしろ粗食家で、トーストにバターか、お茶づけに梅干しがあれば満足するタイプである。酒も飲まない。だから、タイ料理が口にあわなくても、おいしいコーヒーとミルク、そして多少の果物さえあれば不満はない。
タイの国土は日本の1.4倍である。人口は半分の6000万人、そのうちの1割以上がバンコクに集中している。タイで余生を送るにしても、環境の悪いバンコクに棲みたいとは思わない。椰子の茂る田舎の高床式の家で、江戸時代の寺小屋のお師匠さんよろしく、子供たちを相手にして数学や理科、日本語でも教えながら、のんびり暮らしたいものだ。
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