橋本裕の日記
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2005年01月02日(日) ユリカゴメと凧

 今月号の表紙の写真は、去年デジカメで撮った写真を使っている。庄内川の河原でユリカモメに餌をやっている写真である。写真には妻と長女が写っている。他に次女もいた。

 今年も近くの神社にお参りしたあと、庄内川へ車を走らせた。途中で食パンを買い込み、いつもの河原へ行くと、ユリカモメたちが水辺で羽を休めていた。その数、ざっと30羽ほどだろうか。

 ところが、私たちが近づくと、いそいで遠くへ泳いでいく。パンをちぎって投げても、近づいてはこない。ずいぶんいつもと様子が違っている。それでも妻が辛抱強くパンをちぎって投げていると、どこからか数羽の鳩が現れた。鳩たちは恐れる様子もなく私たちの足もとまで近づいてくる。

 鳩たちが声を上げ、嬉しそうに餌を食べているのをみて、ようやくユリカモメたちもやってきた。その数が10羽、20羽と増え、やがていつものような大にぎわいである。鴎の白い翼が一斉に空を舞い、甲高い鳴き声があたりに響き渡る。

 餌をやっていると、突然、川上の橋の上で大きな音がした。乗用車が欄干にぶつかったようだ。横転して煙を出している車の上のドアが開き、若い男が這いだしてきた。たぶん、ユリカモメの大群に見とれて、運転をあやまったのだろう。男の無事な様子をみて、私たちも胸をなで下ろした。

 餌をやったあと、家から持参した二つの凧をあげた。風があったので、勢いよくあがった。青空に舞い上がる凧をみてホッとした。大晦日に雪が降り、屋根から落ちた雪で、庭の南天が折れた。南天には「難を転じる」という厄除けの意味がある。

 これが折れるということは、あまり縁起がよいことではない。「今年は事故などにあわないように気を付けようね」と話していた。その矢先に交通事故を目撃したので、何となくいやな気がしていたのだ。勢よく上がる凧を見て、心が晴れた。

 ところが、長女が手にしていた凧の糸が突然切れた。糸の切れた凧はそのまま風に乗って、大空高く舞い上がり、みるみる遠くなっていく。次いで、妻が揚げていた凧も糸が切れた。いやな気持になった。

 私は寒いので車に引き上げたが、妻と長女が凧を探しに行った。次女と二人でかなり長いあいだ待っていると、やっと二人が帰ってきた。凧は一つだけ見つかり、電柱にかかっていたということだ。妻が控えてきた電柱の番号を、電力会社に電話で報せた。罰金を取られるかと思ったが、そういうことはないらしい。

「凧の糸が切れたときにはショックだった」と妻や娘がいう。南天の折れたことにくわえて、正月早々縁起の悪いことが続いた。「きっと凧がわが家の厄をひきうけてくれたんだよ。これは厄おとしに違いないよ」と私。ものは考えようである。今年もポジティブ思考で乗り切るしかない。

 初春のめでたき空にゆりかもめ   裕


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