橋本裕の日記
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| 2004年11月09日(火) |
誤りを認めない政治家 |
イラク暫定政府のアラウィ首相は、8日の記者会見で、「テロリストの手からファルージャを取り戻すことを決心した」と述べ、米軍とイラク軍によるファルージャの武装勢力掃討作戦を承認した。 これをうけて、8日午後、米軍がファルージャ中心部に向かって総攻撃を開始した。激しい砲撃の後、市北東部の地区に4千人以上の米海兵隊が進撃したという。米軍報道官は、この日未明からの戦闘をめぐり、武装勢力側の42人を殺害したと述べた。AFP通信によると、市中心部のモスクが爆撃され、10人が死亡したという。
米軍がファルージャを制圧しても、イラクが平和になるかどうか疑問である。それどころか、イラクが第二のパレスチナにならないとも限らない。秩序を回復させるためには、イラク国民の協力が必要だが、これでは分裂が深まるばかりではないだろうか。
大統領選挙中、民主党のケリー候補はテレビ討論で、国連を無視して単独行動主義に走ったアメリカ主導の戦争の誤りを突き、同盟国との連帯を主張した。しかし、ブッシュ大統領は「誤った戦争だなどと言われて、加勢しようという国があるか」と、あくまで自らの間違いを認めなかった。
最初戦争の口実だった大量破壊兵器はなく、米軍の捕虜虐待が明らかになり、正義の戦いだという仮面もはげおちた。にもかかわらず、ブッシュは自分はまちがっていないといいはり、「正義の戦争」をどこまでも押し進めようとしている。
こうして、最初の小さな間違いは、次々と大きな間違いになり、ますます嘘も大がかりになっていく。そして、ますますその嘘の中にはまりこんでゆく。大統領選挙はこれを是正するチャンスだったが、その機会も失われた。
この先、アメリカとイラクがどうなっていくのか、そしてアメリカに荷担する日本が、どうやってこの先、国際社会で信用を回復していくのか。これは小泉首相には手に余るむつかしい課題かも知れない。なぜなら、小泉首相も又、自らの誤りを認めないことにおいて、ブッシュ大統領と双璧をなしているからだ。
政治家が自らの誤りを認めないのは、彼等が自己保身しか念頭にないからである。権力の維持と自己保身のためには、国民を欺き、国家に打撃を与えることもあえてする。国民は一刻も早くこのことに気付き、正気を取り戻して、このような政治家を退場させなければならない。
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