橋本裕の日記
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このインターネット日記も、今日でまる5年続いたことになる。日記そのものは高校生の頃から書いていたが、律儀に一日も休まずかいたわけではない。よく続いたものだと思う。1999年8月13日の日記は、こんなふうにはじまっている。
<今日からホームページを始めた。そこでついでに日記も公開することにした。日記を付け初めて20年以上になるが、まさかこんな日がこようなどとは思いにもよらなかった>
HPを始める人は多いが、あまり長続きしないことが多い。せっかく始めてみても、思ったよりお客さんが少なかったり、掲示板にいやなことを書き込まれたりすると、すっかり失望してやめる人も多いようだ。
この点では私は恵まれていた。毎日訪れ、ときには掲示板にはげましの言葉を残してくれる友人たちに恵まれたからだ。開始当時は一桁だった訪問客も、最近では少ないときでも延べで80カウントをこえている。日記サイトの分を加えると100を越えるアクセスがあり、こうしたことも励みになる。
もっとも、野口悠紀雄さんによると、HPを長続きさせる秘訣は、「他人」のためではなく、「自分」のためになるHP作りを目差すことだという。人に見て貰おう、何か世のためになることを発信しようなどと力まないことである。あくまで自分のために便利なように、自分がたのしむのために運営するのである。
これはたしかにその通りかもしれない。高校時代から日記を書いていたが、もちろんこれは他人に見て貰うためではなかった。自分が考えたことや感動したことを、自分自身に語りかけ、考えを整理したり、記憶したりするために書いていたわけだ。書いているうちに、自分の考えがどんどん深くなり、かつ広がっていくのがわかって楽しかった。
HPの場合も、私はおよそこの流儀で書いている。野口さんがいう「自分のために」というセオリーを無意識のうちに実践してきたわけで、たしかにこれも長続きさせた大きな理由には違いない。
私の専門は物理や数学だが、日記にかくのはおよそ畑違いの経済や政治のことが多い。これは、そうして情報を整理し、自分の未知の問題について学習するためである。その学習の現場が、実は私の日記なわけだ。
こうして日記を書くことで、私は自分の世界を広げてきた。「何でも研究室」の35の文章もこうして日記から生まれた。日記に書いたことを、こうしてテーマ別にまとめることができたのも、デジタル文書だからである。
HPはいろいろな人との交流の場であり、自己主張の場である。しかし、それ以上に、私にとってHPは最高の自己学習の場である。その拙い自己学習の姿を、これからもありのまま公開して行きたい。これからHPを始めようと考えている人たちに、何かの参考になれば幸いである。
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