橋本裕の日記
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| 2004年05月28日(金) |
買われる日本株、売られる米国債 |
掲示板にeichanや千々石ミゲルさんが、世界や日本の経済の動きについてデーターを示しながらいろいろ書いてくれている。アメリカによる日本企業の株の買い占めについては、次のようなデーター(週刊東洋経済2004.5.29)があるという。
<03年4月から今年の4月の高値まで、日経平均は約60%の高騰をした。これを演出したのが外国人投資家である。この間の外人の買越額は12兆円を超える。さて、その外国人なるものの実態だが、英国、スイス、ドイツを中心に欧州が6兆3465億円の買い越し。米国が6兆2705億円の買い越し。(円高効果を勘案すると70%ほどの高騰)
香港、シンガポールなどのアジア資金。その他、原油高騰で資金の膨らんでいるサウジアラビア、UAE(アラブ首長国連邦)などの中東の資金が入っている。その間、日本の投資家はすべて売り越し。
金融法人8兆9624億円 事業法人9856億円 投資信託3131億円 個人2兆9478億円 の売りこしである。
かつて、安定株主対策で、日本の金融機関が事業会社の株式を保有したものである。さてさて、これもいけないとなると、外国人投資家に狙われ、ある日突然、上位株主に外人があらわれ乗っ取られることになりはしないか。
たとえば、著名な企業で、特定の外資と資本提携をしていないにかかわらず、外国人持株比率が HOYA46.7% ヤマダ電機45.5% オリックス45.2% となっている。
世界から日本が狙われている?!>(eichan)
問題はこれだけの資金をどうして調達しているかということだが、その背後には米ドル(米国債)売却の動きがあるのだろう。これに対抗して、日本政府は昨年度30兆円も米国債を買ったわけだが、そうして放出された円が日本に環流してきているとも考えられる。つまり、日本がアメリカやヨーロッパ、アジアに「米国債購入」という形で資金を与え、外資はその資金を使って日本の株を買っているわけだ。
もちろんこの動きがいつまで続くかわからない。外国の投資家はあくまで「株や通貨売買でもうける」ことが目的なので、「高値で売り逃げ」の機会をつねに狙っている。これはまさに「投機」であり「ゲーム」の世界だ。世界の資産家や機関投資家たちは、国境をこえてこうしたゲームに熱中している。
<世界2位の資産家、プロのアメリカ人投機家、ウォーレン・バフェット氏は、3月6日「ドルがだぶつき続ける」ことに懸念を表明、約1兆3000億円分の米ドルをユーロなど他国の通貨に交換、手持ちの民間株と米国債を含む債券もほぼ全部売りきったそうです。「高金利を予測して」との理由です>(千々石ミゲル)
日本の経済界や官僚達は、こうした名だたる世界の投機家を相手にして、ほとんどなすところを知らないというのが現状だろう。「会社は従業員や顧客のためにある」という古き良き時代の企業観が崩れて、「企業は株主の利益のためにある」というアメリカ流の株価第一主義の投機的企業観が日本を席巻しようとしている。しかも、日本政府は「構造改革」の美名のもと、こうした投機資本主義を積極的に押し進めるために商法まで改正して、これに協力している。私には狂気の沙汰としか思えない。
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