橋本裕の日記
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2004年05月07日(金) 日本の首相はアメリカの副大統領か

 アフガンで活動しているペシャワール会の中村哲さんが、ユニセフなどは組織が大きいので、なかなか効率的な援助が出来ないと書いていた。パンフレットには1000円の援助で、これだけの薬が買えて、これだけの人命が助かるなどと書いてあり、私もそれを信じて援助していたが、実際、援助の9割り近くは組織の運営に回されるとのことだ。

 ペシャワール会の場合は、反対に9割が援助そのものにつかわれ、現地に役に立っているということで、たいへん効率がいいようだ。

 自衛隊の場合は、一日の滞在費用が1億円ほどかかっていると聞く。給水活動で地元に水を補給しているわけだが、水は地元ではペットボトルでも売られていて、これに換算すると、約200万円分だとか。これでは効率は2パーセントに過ぎない。

 こうした数字をみると、援助は現地のためと言うより、去年の5月23日にテキサス州クロフォードにあるブッシュ米大統領所有の牧場で行われた、小泉−ブッシュ会談のとりきめのためという感じがする。

 ちなみに去年4月28日に日本の株価はバブル崩壊後の最安値(7607円88銭)をつけた。ところがこの会談後、アメリカからもうれつな買いが入り、みるみる回復している。今年の4月28日の株価は1万2004円29銭と、昨年4月28日の最安値から57・8%も上昇した。出来高が10億株を超える日も、44営業日連続と、過去最長記録を更新している。

 去年4月には東京証券取引上の株式時価総額は230兆円だったのが、1年間で130兆円ほど増えて、現在は約360兆円ほど。そしてその大半が、外資からの買いだ。現在日本の株式は半分が外資の手にあると言われているが、バブル崩壊前の90年にはたった4パーセントだったのですよ。

 日本長期信用銀行(現・新生銀行)を1210億円で買収してぼろもうけしたリップルウッド・ホールデゥングスや、日本債券信用銀行(現・新生銀行)を買収したサラーベラス、そのほかにゴールドマン・サックス、モルガン・スタンスレーなど、乗っ取り屋が現在いいように日本金融市場を徘徊して、巨利を稼いでいるのが現状だ。

 バブル崩壊で失われた日本の資産はどのくらいか。日経連の臨時総会で奥田会長が「バブルが崩壊して以降、現在までに1500兆円の資産が失われてしまった。これはGDPの三倍にあたる。第2次世界大戦で失われた資産でも、当時のGDPの3分の2だった。関東大震災で失った資産もGDPの3分の1。この10年間で国内総生産の3倍の資産が失われている」と言っている。

 現在の株高でぼろもうけしているのは外資だ。そしていま、ハゲタカファンドがいちばん狙っているのは郵貯なのだ。民営化によって、これが可能になる日をよだれを垂らしながら待っている。

 小泉さん、「アメリカには副大統領が二人いる。そのうちの一人は日本の首相だ」などと言われないように、しっかりしてくださいね。靖国神社の御霊のことを大切に考えるのなら、もう少し日本の首相として自己責任を自覚しましょう。


橋本裕 |MAILHomePage

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