橋本裕の日記
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2004年04月20日(火) いよいよアメリカが投げ出した

ブッシュ大統領は16日、ブレア英首相と会談したあとの共同記者会見で、6月末の主権移譲後のイラク暫定政権づくりにあたり、米政府が人選した現在のイラク統治評議会は解散し、政権の主要な顔ぶれについては国連が改めて任命するという国連の提案を受け入れることを表明した。その背景について、朝日新聞はこうかいている。

<こうした方針転換の背景には、イラク駐留軍と武装勢力との衝突が全土に広がり、外国人を対象とする人質事件も相次ぐなど治安が極めて悪化していることがある。国連が前面に出て暫定政権づくりを進めない限り、事態の沈静化と主権移譲プロセスの進展は難しいと判断したとみられる。ただ、治安状況が改善しないなかで国連がどこまで役割を果たせるか、米英と協力した形での国連の役割をイラク国民が支持するかどうかは、不透明だ。>

 イラクに自由と民主主義が確立するまで、アメリカ主導の占領政策を続けるといいつづけたアメリカだが、いまやイラク全土に反米の嵐が吹き荒れるなか、スペインやタイが軍隊や援助隊を引き上げる動きをみせる事態を前に、今後のイラク統治の見通しがつかなくなってその方針を一転させたわけだ。いわば、苦しいときの「国連たのみ」である。

 しかしこれほどまでに混乱したイラクに、国連が乗りだしていって、事態を収拾させることができるとは思えない。結局イラクはイラクの手に返したほうがいいのではないかと思う。

 アメリカ軍がいなくなれば、NGOも安心して活動できる。そうすれば高遠さんや今井さんにも活動の場が拓けるだろう。日本や外国の企業も安心して進出することができる。イラクの復興にはこれが一番だと考える。

 イラクをこれいじょう悲劇の戦場にしてはいけない。アメリカの石油産業やネオコンたち利権集団にとっては不満だろうが、そもそもイラクに自由や民主主義をもたらすというスローガンが虚妄以外のなにものでもない。アメリカそのものがそんな立派な国とはとてもいえないのだから。 


橋本裕 |MAILHomePage

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