橋本裕の日記
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教員になって、この25年間のうちに、校長の口から「職務命令」という言葉を3回聞いた。1回はもう十数年前、商業高校に勤務していた頃、校長室で「来年度は3年生の学年主任をやってもらいます」と言われ、それを拒否すると「これは職務命令です」と言われた。
二回目は今年の3月、やはり校長室で、「1年の学年主任をやっていもらいます」と言われ、これを拒むと、「職務命令を出しますよ」と言われた。これは個人的に聞いただけだが、今年の3月には職員会議で、校長が職員の「人事の決め方が非民主的だ」という意見に、「それでは職務命令でやりますか」と、険しい表情で応じた。
いずれも人事がらみである。校長の名誉のために言っておくと、いずれも「職務命令」は出されなかった。ただ、脅しのために口に出しただけで、発動されたわけではない。教育の場で、とくに人事の問題で、「職務命令」はあまりなじまない。主任や担任は命令されてやるようなことではないからだ。
この3月に行われた卒業式に、東京都教育委員会は都立の高校や盲・ろう・養護学校各学校に監査役の職員を派遣し、学校の職員の行動に目を光らせていたらしい。式のとき職員の座席表をあらかじめ決めて、君が代斉唱のときに起立しなかった職員をチェックした。
にもかかわらず、約180名ほどの職員が君が代斉唱のときに起立しなかったということで、これらの職員を「職務命令違反」ということで戒告処分にするらしい。すでにほとんどの学校で、式の時は日の丸がかかげられ、君が代が歌われている。都教委はこれをすべての職員にまで徹底させようとしたのだろう。起立の次ぎには、口を開けているか、声を出しているかまでチェックしないとも限らない。なんとも馬鹿げたことだ。
愛知県で同じようなことが起こったらどうするか。私は国歌・国旗に特別な感情はもっていないし、これまで式で起立をしなかったことはない。しかし、教育委員会が「職務命令」をふりかざして、そうした理不尽と思われるようなことを強行するなら、私は起立はしないだろう。それで懲戒免職になるのなら仕方がない。そんな息苦しい国から、早く脱出したいだけだ。
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