橋本裕の日記
DiaryINDEXpastwill


2003年12月11日(木) 下手こそものの上手なれ

 先日、愛車カリーナを車検に出した。生まれて初めて新車を買ったのがもう9年前。14万キロ以上走っているが、あと2年は乗ろうと思っている。車検に出したら、車が洗車されて帰ってきた。車の中も掃除がしてある。気持がいい。

 五木寛之は手を洗ったことがないそうだが、私は車を洗わない。雨が降れば自然に綺麗になるだろうと思って、お天気任せ。それから、車に鍵を掛けたことがない。何もとられるものは置いてないので、別にかけなくてもいい。第一、私の汚い車を見たら、だれも車上狙いや車をとろうなどとは思わないだろうし・・・・・

 いずれにせよ、私の車は座席のシートカバーもなく、窓の上げ下げも手動式。最低限の装備で、とにかく走ればよいというわけだ。いわばただの「走る箱」だが、9年間も乗っていると、愛着がある。まるで分身のようだ。

 9年前の日記を探し出してきて読んでみた。カリーナが来た当時の日記から、一部を引用しよう。いずれ日記帳はすべて焼却しようと思うので、これからもここに記念として少々残しておきたいと思っている。

ーーーーーー1994年12月29日の日記よりーーーーーーー

 昨日、新しい車が来た。カリーナの新車である。これでわが家はカリーナが三台続いたことになる。前の車は中古だったが、7年間乗った。その間、家族の足となってがんばったくれた。たかが車と言うなかれ。別れはつらい。それだけ愛着が深いのだ。別れるにあたって、車体をピカピカに磨いたやった。今度の車は四台目になるが、新車から乗るのは初めてである。11年間は大事に乗りたいと思っている。

 人生を楽しむという点において、私は人後に落ちない自信がある。この一、二年間で私は水泳、囲碁、カラオケ、英会話の楽しみを覚えた。これで私の楽しみのレパートリーはぐっと増えた。

 水泳の基本は体をリラックスして水に親しむことだ。楽しみながら泳ぐのである。何事であれ、「楽しさ」がないと長続きしない。カラオケは同僚のO氏や家族で度々行くようになった。オンチを自認する私だが、「下手こそものの上手なれ」をモットーに、これも楽しんでいる。

 カラオケはストレスの解消によいが、ボイストレーニングとしても最適である。発声の基本は、体の緊張を解き、腹の底からナチュラルに声を出すことだ。教員は声を使う職業だから、カラオケで発声のコツや、表情、身のこなし、度胸といったもの学べるかも知れない。内気で引っ込み思案の性格の矯正にもなるだろう。カラオケの効用はいろいろ考えられるが、これも人生を楽しむためと考えた方がよい。

 英会話についても同様のことがいえる。勤務先が遠くになったので、通勤中に車を運転しながら、NHKラジオの「英会話入門」をテープーに録音して聴き始めた。最初はちんぷんかんぷんで、ただ講師の先生たちの元気で明るい声に聞き惚れていただけだが、半年間も毎日一時間以上聞いていると、やがて英語も自然に耳から入ってくるようになり、おのずから英語の表現も身についてきた。そうするとますます英語を聞くのがたのしくなる。これはテキストなど一切見ないで、ただ耳から聞くだけという横着なやりかたがよかったのだろう。

 以上、この一、二年で様々なことに挑戦して、自分の内面の世界を広く豊かにできたことはよかったと思っている。おかげで体調も良く、精神的にも充実した毎日を送っている。人生が楽しくてならない。

 その人の労働や仕事が充実しているかどうかは、その人の余暇の過ごし方を見ればよい。まさしく「健全な労働は健全な余暇から生まれる」のである。パチンコや競馬もよいが、それしか余暇の過ごし方を知らないというのでは淋しくはないか。彼の労働がいかに不健康かということのあかしではないか。最近のパチンコ店の繁栄を見て、そんなことを考えた。


橋本裕 |MAILHomePage

My追加