橋本裕の日記
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通勤に木曽川の土手を車で走っている。伊吹山や御嶽山も遠くに眺められる。畑や田圃の向こうに木立があり、土手の並木も四季折々の美しさ。春は桜、秋は紅葉。冬景色もいい。
最近はちらほら紅葉が目立つようになった。秋もいよいよ深まってきた。そこでeichanの最近の短歌から、秋の風情を感じさせる秀歌を四首選んでみた。
秋の風吹き抜け寒き蓮池に鴨戻り来る羽音嬉しき
吾子の目が吾の目と合い微笑みぬ大人の闇を知らぬ清き目
通勤はいつも寄り道して帰る心の寄り道して帰るなり
鉄骨をボルトでつなぐ工事現場薄紅葉一本切られずにあり
空を眺めていると、しきりに鳥が飛んでいく。鳥もあちこち寄り道して、羽を休めながら異国を渡っていくのだろう。私たちも「心の寄り道」が必要だ。私は毎朝、通勤途中で車をとめ、オカリナを吹いているが、今は「紅葉」や「里の秋」を好んで吹いている。
秋の夕日に照る山紅葉 濃いも薄いも数あるなかに 松いろどる楓や蔦は 山のふもとの裾模様
渓の流れに散りゆく紅葉 波にゆられて離れて寄って 赤や黄色の色様々に 水の上にも織る錦
「紅葉」は明治44年にできた小学校唱歌だ。考えてみれば、僕の両親も、祖父母も、これを小学校で習い、オルガンやピアノに合わせてうたっていたのだろう。歌ばかりではなく、こうした日本の美しい景色を、いつまでも残したいものだと思う。
形見とて何か残さむ春は花 夏ほととぎす秋は紅葉葉 良寛
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