橋本裕の日記
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2003年10月28日(火) 彼岸花と女

 昨日、部屋の掃除をしていたら、くしゃくしゃの紙切れに文字らしいものが書き付けてあるのを発見した。自分の書いた文字でありながら、なかなか読めない。判読してみると、もう一ヶ月も前に書いた「彼岸花」の短歌である。

 墓地を歩いていて、墓参りをしている女性の後ろ姿に触発されて書いた短歌のようだ。そのころは彼岸花が咲いていた。いささか季節外れの短歌だが、捨てるのも惜しいので、ここに紹介しておこう。

 墓洗う女のうしろあはれなり彼岸花咲くふるさとの寺

 蝉のなくさびしき墓地にほのかなる明かりのごとし彼岸花咲く

 彼岸花土から生まれ燃えている人のいのちもかくあらましを

 彼岸花異国の匂いただよわせ君と別れたありし日のごと

 夕暮れに青き星見る彼岸花姿は消えて虫のなく声

 最近は短歌をさぼっている。去年は日記に「一日一句」を連載したが、私の場合短歌はふつう連作で出来るので、「一日一首」というのがむつかしい。せめて「一週一連作」を目標にしたいと思っている。火曜日は短歌の日にしようかな。


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