橋本裕の日記
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自民党の小泉首相の人気が依然として高い。人気の秘密はいろいろあると思うが、彼のダンディな身のこなしや個性的な容貌も大きな要素だろう。「自民党をぶっつぶす」などと言動もはぎれがよい。同じタカ派でも「神の国発言」など正体不明の失言を繰り返した前任者の森善郎さんとは随分印象が違う。セルフコントロールもしっかりできているという印象を受ける。
これに対抗する民主党の菅直人さんもダンディである。小泉さんと比べると切れ味に欠けるが、政策で勝負するというその言動は分かりやすいし、小泉さんとはまた違った個性が感じられて、好感度ではそう負けてはいない。性格的にも悪そうではない。一昔前までの悪人面のいわゆる談合を得意とするタイプの政治家と随分違う。
政治家は清廉な人格者であってほしい。私利私欲で動く人間は、権力を私物化し、政治の腐敗と堕落を生む。だから、支配欲の強い利己主義者は政治家としてあまりふさわしいとはいえない。私欲を肥やすことではなく、人間としての最低限のモラルを持っている人に政治を行って貰いたい。これは政治家だけでなく、権力の近くにいるエリート官僚にも切に望みたいことだ。人々のために働くことにを生き甲斐を感じられる人であればなおさらよい。
しかし、「権力は腐敗する」という格言はやはり歴史の教訓であろう。権力は魔力である。人間を堕落させ、その人の性格さえかえてしまう。だから長く権力の座にいることは本人にとっても国民にとっても災いでしかない。だから民主的な国では任期制をもうけている。終身大統領などということは考えられない。
このことは、個人だけではなく政党にも言える。同じ政党が長期に政権を独占することは、その政党そのものにとっても、国民にとってもしあわせなこととはいえない。どうしてもそこに堕落や腐敗が生じてくるからである。いわゆる政・官・業の癒着が進み、既得権益や圧力団体の利権で政治が動くようになる。この意味で政権交代が必要になってくる。
日本の場合、自民党の長期政権が続いているが、さいわい派閥というものがあって、これが擬似的な政権交代の役割を果たしていた。だからまだ、腐敗・堕落はそこまで深刻にはならなかったが、政治が国民の意志ではなく、一部の利権によって動いているという現実はやはり否定できないだろう。民主党のマニフェストを読むと、あきらかに人気取りだとしか思えないものもあり、私は首を傾げざるを得ないが、しかし政権交代の重要性を考えると、今度の総選挙では大いにがんばってもらいたいと思っている。
最後に大切なことを付け加えておこう。よき政治とは国民に自由と平和と豊かさをもたらす政治である。そのために必要なのは有能な政治家であるということだ。パホーマンスの能力ばかりに惑わされないで、よき政治をおこなう意志を持っているかどうかと並んで、政治を行うにあたって「有能」であるかどうか、このことをしっかり押さえておく必要がある。それでは「有能な政治家」とはどんな政治家か。明日の日記で、「伊藤博文」をとりあげてみたい。
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