橋本裕の日記
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2003年09月18日(木) 文系と理系の壁を破ろう

 よく理系とか文系とかいわれる。理系の人間は理屈っぽく、数学や理科が得意で技術系、文系の人間は理屈にはあまりとらわれず、感性や直感力に優れている。たしかに分かりやすい分類だが、行きすぎると人間を型にはめて考えることになりかねない。

 大学で物理学を専攻し、現在は高校で数学の教師をしている私は、世間では理系に分類される人間だが、俳句や短歌が大好きで、小説を読んだり、書いたりしているから、むしろ文系の資質もかなりある。

 これは私に限ったことではなく、人間は誰でもそうした両面があるのではないだろうか。理性的なマインドと、豊かな感受性をもつハートの優しさがあって、人生ははじめて本当の奥行きを持ち、生きるに値するものになるのではないだろうか。

 しかし、人間を理系とか文系とかに分類する現代の風潮は、こうした総合的な人間を育てるのに適しているとは思えない。こうした偏った教育のせいで、子供たちはますます特定の教科が嫌いになり、また次第に苦手になって、いわゆる文系とか理系とかいわれる人間ができて行くのではないだろうか。

 この人間的な偏りを称して、「個性」などと呼ぶ人もいるが、私はこれはどうかと思っている。論理的・理性的であることと、ゆたかな芸術的感性を持つこと、一人の人間の中で両立するし、また両立することが望ましい。

(今回も「日蓮と一念三千論」をお休みしました)


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