橋本裕の日記
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アフガンには1000万個から2500万個の地雷が残されているという。今も毎日、だれかが地雷に触れ、手足を失っている。地雷は人の命を奪わない。身体不自由者を作りだし、社会の足手まといにしようとする。きわめて非人道的な武器だが、これをアフガニスタンから一掃するには、50年ほどかかるらしい。
世界の紛争各地に、こうした武器を供給しているのが、アメリカをはじめとする先進国の軍需産業である。武器産業の国際的規模がどのくらいか、私はまだ調べてないが、おそらく100兆円を超えるのではないだろうか。ちなみに2000年のアメリカの国防予算は約3000億ドル(36兆円)である。
アメリカの軍需産業のベスト4を上げておこう。カッコの中の数字は、そのグループが1998年にペンタゴンから受注した金額である。 �.蹈奪�ード・マーティン(123億ドル) �▲棔璽ぅ鵐亜複隠娃顕�ドル) ��レイセオン(56億ドル) �ぅ痢璽好蹈奪廖Ε哀薀泪鵝複械恐�ドル)
ちなみにペンタゴンから受注しているのは100社を超えており、その総額は548億ドルである。上位に2社で総額の42パーセントを占めている。上位4社で58パーセントを超えており、市場が一部の有力な軍需産業に独占されていることがわかる。
こいうした軍需産業の思惑がアメリカ政府の政策を事実上支配してきた。たとえば、それぞれの企業のトップを占めているのはいずれもかってペンタゴンで力を持っていた軍人たちである。また、現在のペンタゴンの要人たちも、いずれこれらの軍需産業に就職する。
たとえばブッシュjr政権が生まれたとき、国防長官として最初に名前が挙がったノーマン・オーガスティンはロッキード・マーティンの最高経営責任者である。彼は軍需産業に就職する前まで、陸軍長官補佐官、陸軍次官として、ホワイトハウスの軍事予算を取り仕切っていた。
ロッキード・マーティンの重役室には、リー・アン・チェニーという女性がいる。彼の夫は湾岸戦争のときの国防長官で、現在の副大統領のリチャード・ブルース・チェニーその人である。ペンタゴンから軍需産業へ、そしてホワイトハウス入りというコースはアメリカでは珍しくない。実際大統領そのひとが、軍需産業の代理人といって過言でないからだ。
しかし、アメリカという国の本当の支配者が誰であるかを理解するために、もうひとつ見逃してならない勢力がある。それはこの巨大な軍需産業に投資している巨大財閥の勢力である。軍人や政治家は実は、こうした巨大財閥の代理人と言ってもよいのだが、この勢力のことは意外と知られていない。
その理由は簡単で、彼らは同時に娯楽産業や通信産業を手中にしているからだ。そして、彼ら巨大財閥が考えることは一つしかない。つまりあくことのない「富の蓄積」である。そしてそのためには手段を選ばない。いずれその実体について、くわしく書いてみたいと思っている。
(参考文献) 「アメリカ経済の支配者たち」 (広瀬隆 集英社新書1999) 「アメリカの巨大軍需産業」 (広瀬隆 集英社新書2001)
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