J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年12月31日(火)    実はさ、

J (1.新入社員)

6. 初めてふたりで飲んだ夜 (7)


思い当たるふしは、ある。

私は夏季研修の花火の夜、
無防備に友美さんを抱いたのでした。
そう、あの記憶に無い夜の出来事です。(こちら


私は、そういうことはキチンとする人間です。
責任感の強い人間です。
ですが、あの晩だけは、どうかしてそうなってしまった、、、



数日前、友美さんは明るく嬉しそうに私にそのことを告げました。


「純一さん、もしかして、もしかしてかも、よ♪」

「なんだよ〜、それって、何がなんだか分んないこと言うなよ〜。」

「う〜ん、と、どうしよっかな〜、あのね、もしかしたら、なの、
 生理が来てないの、だから、、、なの、」

「え!、ホント!、だって、いつだって、ほら、ちゃんと、、、」

「きっと、あの花火の夜、よ。純一さん、覚えてる?、」

「、、、ああ、あの時、もちろんだとも、覚えているとも、
 そっか、トモミさん、オレ、君のこともっともっと大事にするよ、
 ありがとう、トモミさん、うんうん、そっか、そっかぁ、、、」

「よかった、、、私、もしかしたら、純一さん酔ってたから、って、、、
 よかった、うれしい、そんなふうに喜んで貰えて、、、」


私は記憶にないとは言えませんでした。
こんなに嬉しそうに私にそれを告げる友美さんなんだもの、、、
私は彼女を本当に愛しく思いました。


「うん、オレ、子供大好きだから、さ、よかったなぁ、って、
 じゃさ、さっそく名前を考えよっか、ね!」

「もう、純一さん、気が早いんだから〜、フフ♪、
 まだ確定じゃないの、ちょっと遅れているだけかも、よ、」

「な〜んだ、でもでも、大切にしてね、君の身体、そっかぁ、、、」



このような会話を、数日前私は友美さんとしていたのです。


私はレイと飲みながら、そのことを思い出したのです。


私はレイの質問に答えました。

「コドモかぁ、子供はオレ、大好きだから、たくさん欲しいよ、
 でもなぁ、女性に負担をかけたくないし、まぁ、ふたりかな、」

レイは「ふ〜ん、」と口を窄めて頷きました。


その時私はつい、口を滑らせてしまいました。

「実はさ、トモミさん、妊娠したかもしれないんだよね、、、」

私は言ってしまってから、(しまった!、)と思い口を噤みましたが、
レイはしっかりと聞いてしまったようでした。



レイは私の顔を見て、「え?、」っという顔をしました。



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