J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年12月04日(水)    彼女は見た感じよりキュートな身体なのです

J (1.新入社員)

3.雨、そして (4)


身長160cmを超えるレイは、
18歳の若さのまま、水着に包まれていました。
豊かな胸、締まったウエスト、小気味よい腰、すらりと伸びた足、
均整のとれた体型は私の目に焼き付いていきました。

杉野佳菜は友美さんと同じくらいの背丈でしたが、
やはり胸が大きく、ちょっぴり太めですが、
あどけない笑顔が印象的で、それはそれで魅力的でした。

友美さんは、
他のふたりに比べると少しばかり胸が貧相に感じましたが、
彼女のことは私はよく知っていますので、
別段何も感じませんでした。
彼女は見た感じよりキュートな身体なのです。

ただ、そういう目で見たのはその一瞬だけで、
私の脳裏にはそうしたことが一瞬に焼きつきましたが、
誰も私がそういうことを考えていたとは気づく筈もなく、
私たちは屋外のプールを見ながら話していました。



既に安田たちはプールに入っており、
「ツメテ〜、うひゃ、」
とか歓声を上げながら泳いで、遊んでいました。

私は、
「じゃ、泳ぐか、水が冷たそうだけど、、、」
と言って、ザブンとプールに飛び込みました。

冷たい、これは早々に上がった方がいいな、
私はクロールで流しながらそう考えました。


25Mの小さなプールでした。
私は行ったり来たり200Mほどひとりで泳ぎました。
ふと女の子のほうを見ると、まだ入るかどうするか迷っていました。

「お〜い、せっかくだから泳いだらどうだい?、」
私がプールの中から声をかけると、
安田たちが、「それなら、」といって彼女たちのところへ行き、

水をかけたり、プールの中に落とそうとしたり、

きゃっきゃ、きゃっきゃ、と楽しそうな歓声が上がり、

そのうちに、レイも、杉野佳菜も、
そして友美さんまでも、プールの中に落とされました。



遠目で見ていても楽しげにに見えました。

まだコドモなんだな、みんな、
私はひとり微笑んで、泳ぎながらそう思いました。



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