J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年12月03日(火)    この子の水着の下はどんなだろうか、、、

J (1.新入社員)

3.雨、そして (3)


朝食が済んでも雨は降り続いていました。

一行は温泉に行くことになりました。
温泉、と言っても、地下水を汲み上げて、沸かしているだけのものですが。

健康センターのような施設が近隣にあって、そこには温水のプールもあり、
風呂に入り、食事をして休憩もできる、地方に行くとよくあるような施設です。

送迎バスもあって面倒もない、大人も子供も楽しめる。
こんな雨の日には都合のいい場所でした。

私たちは所在無くバスを待ち、
9時も過ぎたころ、バスは迎えにきて、
そこへと向かったのです。


そこでは昼まで自由行動にしました。

私は風呂に入る前にひと泳ぎしたかったので、
友美さんを連れ立って温水プールに行きました。

よっし、昨日海で泳げなかった分まで泳ぐか、
と、勇んで着替えて行ったのですが、
残念なことにプールは子供で一杯で思うようには泳げません。

「がっかりだね、」と私が友美さんに話している所に、
男の新入社員が何人かぶらぶらやって来ました。

安田が私の姿を見つけ言いました。
「工藤さん、これじゃ、泳げませんよ、
 屋外プールに行きませんか?
 さっき見たところ誰も泳いでいませんでした。」



寒そうだな、と私は思いました。
7月の末とは言え、雨の中では肌寒い。
友美さんを見ると、
私は純一さんに合わせるわ、と言う顔付きでした。

「どうします、僕たちは行きますよ、みんな若いっすから、」

ちっ、オレだってまだ30、若いんだよ、と私はカチンとし、
「オレも行く、、、ぜ。」
と思わず言ってしまいました。

安田は女の子も誘い、レイも誘われ、
何人かが応じて、私たちは屋外へ出ました。


レイは仲のよい総務部の新入社員と一緒でした。

この総務部の新人は杉野佳菜といい、
友美さんの後を受け継いで仕事をしている子でした。
ぽっちゃりとしたかわいい子です。

(総務部は友美さんといい、いつもこんな感じの子を採用するな、)
私は総務部長の顔を思い浮かべそう思いました。


レイが私に言いました。
「工藤さん、水泳、上手なんですってね、」
「え?、誰がそんなことを、あ、」
私は友美さんを見ました。
友美さんは「エヘヘッ」、と顔を赤らめました。

そんな話をしながら、
私は、実はレイの水着姿を見ていました。
昨日、友美さんが言った言葉を思い出しながら。


この子の水着の下はどんなだろうか、、、

この子の乳首は、、、


(でも、乳輪も大きいの、)

この友美さんの昨夜の一言が、私の頭に浮かんでしまっていたのです。


私はレイを見、杉野佳菜を見、そして友美さんを見ました。

そういう目で。


男なんてそんなもんです、ハイ。



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