J (ジェイ)  (恋愛物語)

     Jean-Jacques Azur   
   2002年11月13日(水)    たった一度の人生なんだから

J (1.新入社員)

1.面接 (3)


部長と人事課長がいなくなると、
レイは少し緊張がほどけたようでした。

「さあ、もう、リラックスして下さいね、
 僕は君を面接するために来たわけじゃないんだから。」
「はい。」
「では、これからもし君が入社したらやってもらう仕事について、
 簡単に説明するよ、いいですか?」
「はい。」

改めて彼女を見ると、
どこにでもいるような女子高生ながら、
最近の子には珍しくキャピキャピしたところがなく、
落ち着いていて芯が通っているように感じる。

髪は長めのストレート、艶やかな黒髪、
昔の日本美人のような目鼻立ち、
身長は160cm以上はあるだろうか、
背筋がしゃんとしていて、スタイルもよさそう。

(ふーん、)
おっと、オレ、何考えているんだろう、

「それで、その前に言っておきたいことがある。」
「はい。」
「これから話す仕事は、実は君が志望している経理部の仕事じゃない。」
「、、、」
「営業部、それも、昨年新しく立ち上げたばかりの新規事業の話だ。」
「、、、」
「もし聞いてみて、イヤだな〜、
 って思ったら、はっきりとそう言うこと。」
「、、、」
「たった一度の人生なんだから、さ、
 自分の望まない道に流されるように進まないこと。、、、いいね。」
「、、、はい。」


レイはこの時、
真っ直ぐ顔を私に向け、私の目を見てしっかりと答えました。

私はこの時、
この子はもしかしたらものになるかもしれないと思いました。



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