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はいどうも    …2006年05月14日(日)

東はレベルがあがった!こようほけん、こうせいねんきんほけんをおぼえた!

先の連休明けから某企業の海外営業貿易課でふんふんいいながら働く派遣のおとなになりました。ボーナスという言葉はまだ知りません。

ブルーカラー労働者としての暗雲たちこめる華やかな人生をようやく諦め、派遣会社に登録した翌日に面接を受ければ即日採用となり実質48時間で今の職に辿りつきましたって優香なにこのわらしべ長者級の超イージーな展開。コンビニに一喝され、ホームセンターに説教を食らい、電気店に蹴られ、洗剤の箱詰め作業場に冷笑を浴びせかけられた日々は一体なんだったのか、と。

とりまえず一週間が経過しました。
職場には帝国人しかいないにも関わらず、帝国語の普及率は17%といった具合で「インコタームズ」だの「ランニングナンバー打ち出して」だとか「CIとSAぜんぶ確認した?」とか「パラグアイとイタリアの分はPL要らないから」とか飛び交う言葉のいちいちがUNIXめいていてMS-DOS脳を有するアタイには理解できないことばかりなのです。必然的に、積極的に、ひねもすホチキスをとめたりコピーを取ったりしていました。

チームのボスはシャツの襟をこれでもかと立たせ、胸元にエルメスの蹄をギラリと光らせた片桐はいり、カテゴリ的にはアレよ、電車の中で英字新聞を読んでいるタイプ。たとえそれが二両編成の南海和歌山ローカル線であっても心は常に丸の内とあらん。そうしてやたらと電話をかけてきやがる派遣会社の俺担当者は亜熱帯営業トークが暑苦しく、TOEICとか試験時間が長いから1時間半も経ったころにはすっかり飽きちゃって鉛筆転がして遊んだりしますねーと話を振れば「僕は何でも100点取りたいタイプだから最後の1秒まで全力投球です!」と真顔の100点回答を返すドカベン。テンションが上がることなどたったひとつもありやしないのです。

嗚呼23時には寝なきゃと思うようになりました。この!俺が!俺が俺が俺が。それでも「東ちゃんはやればできる子だって信じてた」とゆとり教育世代のお母さんのようにタカシとユリコに誉めてもらおうと実家に連絡をすれば自然な仕草で電話を取ったのはカタワで。嗚呼、職場はおろか実家にすら俺の居場所はないのだとうずくまってしまいそうです。

既に毎日が日曜日のブランチ気分だった無職時代が恋しくてなりません。

▲トツプパゲ