| 2004年10月24日(日) |
何度も書き直していたら泥沼にはまったのでとりあえず1回アップ。 |
仕事が一番できる、尊敬していた先輩が辞めた。私と同じようにアルバイトから社員になったたたき上げの人で、6年勤めたそうだ。誰が見ても、もったいないとしか言いようのない退職だったが、本人は「もう体力的に辛いからね」とさらっとしていた。しばらく休む、次の仕事のことは考えていないし、編集の仕事はもうしないかも、という。
彼女が最後に担当した仕事(単行本)の報告をミーティングで聞き、とても勉強になった。作りたいものがかちっと具体的で、それを最初のラフにすべて原寸で書き込んである。「ライターさんに発注するのが手間なので、自分で100ページくらい書いちゃった」と笑う。私もひとりで1冊やってみたいな。力作を見ながら考えた。具体的な目標、自分のしたいことが、少し分かった気がした。
「あのラフ、コピーさせて頂いてもいいですか? あんまり完璧だから参考にしたいんです」。ミーティングの後に聞きに行くと、「じゃあこれあげるよ。どうせ捨てるところだったしね」と原本をくれた。毎日寝る前に見ている。
「人生は夢の大きさ次第」
そんな折りに見つけたのが、毎日新聞の見出しだった。プロスキーヤー三浦雄一郎の、「毎日スポーツ人賞」受賞を記念したインタビュー。シンプルなひとことに、はっとさせられる。私は就職活動時代に掲げた沢山の夢や企画を、忘れてはいなかっただろうか、と。
70歳でエベレスト登頂を成し遂げた彼の次なる目標は、75歳でこんどはチベット側から、再度聖世界一の山にチャレンジすることだという。目標を成し遂げるためのどん欲さと、実現するまでの努力に驚かされた。いつでも背中に20キロの荷物を背負い、片足に5キロずつのおもりをつけた靴を履いているという。70歳で、寒い日も暑い日もそれを続けることの過酷さについては、山にはまったくの素人である私でも、想像に難くない。
働き始めて、やりたいことが少しずつ見えてきつつある。書くことが本当に楽しいだとかディレクションは苦手だとか、自分の特徴もつかめてきた。
納得いくものを、決められたスケジュールでどれだけ妥協せずに作れるか。夢をどれだけ持ち続けられるか。
テキストに本質が隠れている記事を作りたい。
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