一日中原稿。70個のものについて各40ワード程(少なすぎて大変)で書くのに、ものすごく時間を費やした。あーあ。でも、こういう誰が書いても同じ、と端から見えるような文章でさえ、作って組み立てている時の私は本当に幸せで、仕事とは思えない、楽しいのだ。まあ遅かったら意味がないけれど。
今月の流行通信に載っていたミューズ5人、
ビョーク ジェーン・バーキン マドンナ パティ・スミス キム・ゴードン
のうち誰がいいか、という話を数人に振ってみる。異性はキム・ゴードン人気高し。「でも自立した女性、とか言いたくてしょうがなさそうに主張するやつが、ミューズに設定しそうだから、キム・ゴードンもパティ・スミスも嫌だな。本人はいいけど」という意見も聞いた。
ちなみに私は、なれるなら誰でもいい(笑)が、まあだんとつでマドンナです。男を踏み台にしてのし上がる彼女の強さ、狡猾さ、そしてポップである事へのどん欲さ。どれをとっても真似しようとして出来るものではないから。(事情は多少異なるけれども同じような理由で、松田聖子と浜崎あゆみを私はそれなりに尊敬しています。)
見開きページにずらっと並ぶ、ミューズの象徴的アイテムを見ながら思う。そう、白いシャツにタイをしたらパティ・スミスになれるかもしれない。バレエジューズに、バーキンを合わせた少女趣味で、ゲンズブール気取りの誰かと歩いてみるのもいいだろう。分かりやすいアイコンとして認識できるセレブほど、簡単に自分を重ねることが出来るのだ。
しかしマドンナはそれが非常に難しい人です。マドンナの歩いた道が、マドンナの歩いた道として残っていく。「マドンナみたいになりたい」という意見を、だからあまり人は言わない。いえない。こぼれ出てくる弱さなどいらないから、どこが「その人」なのか見えないほどの強さが欲しいと思う。
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