昨日から、アキちゃんのことを考えていたらちょうど今日、彼女から葉書が届いた。とても嬉しい。
「しましまのシャツ チャックのシャツ 水玉のシャツ」 ポストカードの裏にはゴシック体の黒字で、単語が並んでいた。私と一緒に中野ブロードウェイに行った時に買っていたのを思い出す。
「しましまのシャツ、チェックのシャツ、水玉のシャツ、全部れい子ちゃんに似合いそう(シャツが似合いそうなイメージ)だったので、今回はこれにしました」「毎日毎日丁寧に生きているれい子ちゃんはとても良いなあと思います」
アキちゃん、私は本当は、シャツが似合わないいかり肩です。アキちゃん、私は本当は、おととい電話した友達にけんかをふっかけるような乱雑な生活をしています。しかもそれは「この人なら許してくれるはず、試してみよう」という子供のような動機が引き起こしたもので、「つかず離れず」が目標のはずの人間関係は、どうしても嫉妬の末にこんがらがります。汚いです。ごめんね。でもこれからもよろしくね。
昨日ふと、高校生の時に友達だったある男の子のことを思いだして、何故彼があれ程に、自分を傷つけたり人から離れていったりしたのかと考え、また彼は今元気でやっているのかどうかを本気で心配した。「どうしてるんだろう」と私がひとりごとのように言ったら、電話の向こうの友達は、「僕も昔、いろんなところにピアスを開けてた、鼻にまで開けた」と言う。今の穏やかさからは想像できない。そういえばアキちゃんは、大変な時に自分の髪を切るという。
ここのところずっと読んでいる小阪修平『そうだったのか現代思想』(講談社+α文庫)が、とても面白い。分かりやすいので、インテリゲンツィアに対抗したいおしゃれピープルは読むべきだと思う。もやもやしていたものがしっかりと言葉に置き換わっていくのは快感だ。先日、「夜が好き」「きゅんとするから?」というエピソードを書いたのも、相手のリアリティを言葉に置き換えて説明できたことがとても嬉しかったからだ。
今ちょうど、デリダの章に入っていて、浅田彰の『逃走論』が解説されている。うふふ、出てきたよ出てきたよ「脱構築」とか「ずらし」とか!
煩悩ばかりが先だって、先週はろくに読書もしなかったが、今週くらいからまた本の楽しさに戻っていけるようになった。いざとなったら本があるんだから、きっとどんなことだって出来るはずだ。なんて幸せなことだろう。
先日高田馬場の芳林堂で取り寄せを頼んでいたジョン・サベージ『イギリス族物語』(毎日新聞社)が届いたとの連絡があった。イギリスの音楽とファッション、若者のスタイルカルチャーをまとめた本だ。今最も勉強したいのは物事のルーツや「歴史」について。
それから会社で昔読んだミステリーの話になって、それ以来ポワロ再読に燃えている。『オリエント急行殺人事件』の衝撃の展開はすごいですよね〜と私が言うと、「田中さん『アクロイド殺し』は読んだことある?あれもすっごいびっくりするよ」と隣のなかむらさんが。気になって卒論なんて書けたもんじゃないわ。アクロイドさん、アクロイドさん……(悶々悶々、そう、実はこの日記、卒業論文からの現実逃避なのじゃ)
アフリカのジンバブエで勉強をしている友達からメールが届いた。とてもいい文章だったのでほとんどそのまま引用する。こうして素晴らしいものを人に紹介していく仕事がしたいので、私は編集者を目指した。(とかいうのは言い訳かしら?無断で載せたら怒られるかな……)
田中さん、
>今年は、たかだ君に昨年勧めていただいた 高尾山に行ってくる予定でいます。
高尾山か、是非天気のいい日に行ってください。なかなか良い姿の富士山が見れます。あと、道端のお地蔵さんなど写真を撮るにもいいところだと思いますよ。
そうそう、ヴェニスの映画のことを日記書いていたのを見た頃にちょうど僕の彼女がヴェニスに行っていたのでなんだか、すこし羨ましくなってしまいました。
現在、ベースは大学近くのフラットに置いていますが、日常的にはMbareという旧黒人居住区で住み込みをしながら調査を行っています。フラットは他大学の先生のものをhouse sittingするかわりに借りてる状況。でもこっちに帰ってくるのは1週間に1度だけです。
Mbareでは朝は大体5時半くらいに起きます。最近は身体が鈍っているので朝はラジオ体操をしてから、腹筋や背筋、スクワット、ストレッチをします。あと10分くらい座禅もする。こんなの日本でもしてなかったけど、こういうのすると身体の調子がやっぱり良くなります。身体を鍛えるためにやってるわけではないので結構適当だったりしますが・・・それからこちらの言葉であるショナ語の勉強をします。どこかに通いに行くのが一番なんですが、とりあえず今はテキストを使って独学です。
朝ごはんはポリッジ。おかゆみたいなものです。こっちの人はなんにでも砂糖か塩を大量に入れますが、このポリッジは砂糖が大量に入ってます。初めは口にあいませんでしたが、最近は大分と慣れてきました。朝食を食べたら調査に出かけます。調査はMbareで活動している住民組織について。現在は3、4つくらいの組織を主な対象にしています。あと市のコミュニティサービス課にもよく話を聞きに行きます。ただ基本的にどこかの組織に行ったからといってお目当ての人に会えることはほとんどないので、一日にいくつもの組織を訪ねることになります。お昼はその辺で売っているパンやドーナッツ、フルーツを買って食べるか、どこかで運良く食べさせてくれることがあります。これからフルーツの季節なので楽しみ。マンゴがすごく安くで売っているのでよく食べます。今は闇レートで1US=7~8000Z$くらいなんですが、1つ100Z$ほどで買えます。
夕方には戻って再びショナ語の勉強。夕食はサザです。サザというのはトウモロコシの粉をこねて作るこちらの主食。東アフリカで言うところのウガリと一緒のもの。サザのおかずはたいてい野菜の煮込み。この煮込みは塩味。かなり塩辛いです。日本食ほどヘルシーな料理はやっぱりないな、と思いますね。いま住んでる建物には電気が来ていないので夜はろうそくを灯して少しショナ語の単語の暗記をして、それからまた腹筋やストレッチをしてから10時頃には床に着きます。
1週間に1度フラットに戻って、1週間分のフィールドノートをまとめてパソコンに打ち込みます。デジカメで撮った写真もパソコンに保存します。あとは大学に行って図書館で本を借りたり、supervisorに会ったりします。
と、まぁ、それなりに子忙しい毎日を過ごしています。日本で言うところのスローライフとは程遠いかな、自分の感覚では。第一、旧黒人居住区という土地柄あまり上品な暮らしではないですからね。電気が来ていないことからも分かるように、いま住まわせてもらってるところは裕福な家庭ではないし、食事で肉が食べられることはまずないです。昨日の夜小魚の煮込みが出ましたが、10日ほどの食事の中で動物性たんぱく質が出たのはこれが初めてではなかったかと思います。
都市に限らずですが、いい人もたくさんいる代わりに悪い人やいやな人もたくさんいます。Mbareに住んでいる黒人以外の人というのはかなり珍しいのでいやでも目立ってしまうので何かとあるのです。
ま、こんな感じの生活を送っています。けっこう世知辛くて、のんびりしてるとは言いがたいなぁ。調査にも追われてるしね・・・ぼちぼちやろうとは思っても時間は刻一刻と過ぎていくし、なんだか思うようなデータも集められないしで、それなりに苦労しております。ま、でも自分のやりたいことなので贅沢は言ってられませんが。
ではでは
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