この日記のRSSは下記のURLになります。
http://www.enpitu.ne.jp/tool/rdf.cgi?id=6723

2003年11月09日(日)

お久しぶりです。今日、(出勤だった)帰りに池袋に寄り、アフタヌーンティーでお茶をしながら最近読んだ本や見た作品、人と話したことについてつらつらと書き連ねたら、やっぱりいいなあ、書くのは、と思ってしまった。来年の日記帳を選ぶのが楽しみ。以下、近況をつらつらと。



■ほとんど生まれて初めてくらいに友達と喧嘩をした。というか友達が本気で私に向かって怒っていた。驚いたし、「まじでやべえ」と思って平謝りしたけれど、そしてこういう言い方はどうかと思うけれど、とても、実は、嬉しかったのよね。真剣に他人と向き合うことはなかなか面倒くさい。面倒くさいことをわざわざやってくれる心の広さとか、その後でもやり直していける信頼関係とか、そういうものを与えてくれる人がいることに幸せを感じる。



■最近心の通ったお買い物を経験することが多く、とても嬉しい。

デルフォニクスは本当にいいお店だ。親しい仲にも礼儀あり、ではないが、お客さんとの距離を知っている。そして店員さんが本当にお店の物が好きなんだなあと実感できるような接客をしてくれる。この前頼んでいたリュックを取りに行った時も、「あ、お財布」とお兄さんが気付いてくれて、「やっぱり使っているところを見ると、改めて可愛いですね」としみじみ褒めてくれた。「この前来た時も、お財布と時計、って気付いてもらったんですよ、恥ずかしい」と照れたら、「毎回言われたら来にくくなっちゃいますよね」と笑ってくれた。

それからもうひとつ、ナショナルスタンダードで。閉店ギリギリに冬用の靴下だけ買いにいったのに、「実はかわいい靴下まだまだあるんですよー」と言って柄物を戸棚から次々と引っ張り出してきてくれた。小柄で可愛い感じの、それでもやっぱり絶妙な距離の取り方が素敵な店員さんだった。たんすを広げて自分のコレクションを自慢するように「ああ、きりがないなあ。もうちょっとだけいいですか?」とぶつぶつ言いながら棚いっぱいにお花やチョウチョの柄を並べる。

「こんなにあるのに他のお洋服を並べるから場所が無くて、表に出せないんですよーもったいないよね」「うん本当にもったいない!すっごいかわいい」「それTOGAのカーディガン?可愛いですよねー」「うん。すっごいすきなの!」ふたりできゃっきゃと騒いで、結局悩んだ末に2足だけ買った。雪の結晶柄と、無地の編み込み。

どの柄にしようか、うーんうーんとプレゼントを選ぶ時のように一緒に悩んでくれた2足だ。それ以来、靴下をはく日が嬉しくて仕方ない。

私は本来、お店の人と知り合い、とかあまり好きではなくて、個人的に親しくなるといらない物まで買ってしまいそうだしセレブじゃあるまいし、恥ずかしいよねえ、と思っている。だからいつもは「話かけないでオーラ」をだしてしまう不器用な子だなのだけれど、一回一回をこうして楽しい心の交流が出来ることは本当に素敵なことだと感じる。一期一会。



■早稲田祭でロックカメラマンの久保憲治さんを見た。(『beikoku音楽』編集長との対談企画。)格好良いとはお世辞にも言えないけれど、本当に本当に笑顔が素敵な人だった。「お仕事は、実力の次に笑顔と人柄から」ということを学びました。

この人は「オアシスはエクスタシーの興奮をギターで鳴らした」という名言を吐いた人だそうで、もう私はそういうのにぎゃーとしびれちゃうどうしようもない人間なのです。天才!

久保さんは中卒で、自分の高校の漢字が書けない(それはまずいよ)そうだ。「君たちは頭がいいから、きっと大手レコード会社や雑誌社に入るのかな。そうしたら偉そうにしている上司の言うことを聞かないで、コピーコントロールCDに反対してね」とおっしゃっていた。「あと仕事ください」だって!

どんなに”アウトロー””反体制”という顔をして何かにかみつく格好をしていても、結局それを「マス」に向かってはき出す権利を持っているのは選ばれたインテリたちだという気がする。あの雑誌もあの雑誌も東大生だらけじゃあないの?就職活動は大変なのですよ、はあ。まあいいけど。

クボケンさんの写真集は3000円位したので、お給料が入ったら買います……。



■働き初めて4キロくらい痩せたので、体が軽くて服を着るのが楽しい。(残念ながら見た目は変わっていません。)実はちょうど去年の今頃から「太っていいか」と思うようになって、それ以来ますますお洋服が楽しくなった。その上痩せたので今年はもっといい。

あと一ヶ月足らずで22歳になる。大学4年間で私は変わったと思う。「変わったと思う」と自信満々に書いているのが変わっていない素直さ=気持ち悪さではあるけれども。

色々なことを、まあ例えばけっこう太っているという人生最大の大問題だったことについて、いいか、と思えたことはすごく大きい。いいか、いざとなったら本があるし。いいか、いざとなったら書くことがあるし。いいか、太ったおばちゃんになっても。いいか、郊外のアパート暮らしでも。

違った形の幸せや、変化した後の世界の美しさ。今まで見えなかったものに「気付く」ことの快感を思う。スーパーカーのナカコーが以前、雑誌のインタビューで語っていた廃墟の後にのこる美しさ、のことを思い出した。全てが変化して終わってしまったという意味の世界から飛び立った時、そこには本当に綺麗な新しい地平が、あるいは「綺麗な」「新しい」という形容詞さえ邪魔になるようなそれが広がっているのだろう。





 < 過去  INDEX  未来 >


バナナカレーログ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加