| 2003年10月23日(木) |
「いそがしくてあえないね」 |
オリオン座がくっきり見える。家についたら手紙が来ていた。ごはんをたべながら松尾さんのドラマ。星の数ほどいる男の中で、この人を頂点に置く自分を「なんかいいぜ」、と思う。昨日はちえこと、久しぶりに会った。
どきどきしながら電話をした、朝の四時まで。中学生みたいだ。何と幸せな日々だろうか。冬の匂いのする風を吸い込んで、だらだらもつれあい出した恋人たちを横目に、ああ池袋のジュンク堂の前の通りをひとり歩く。今日は仕事が少し早く終わって時間があったからドトールでコーヒーを一杯飲み、ひとりで作る私家本のことを少しすすめて、やっぱりポラロイドが欲しいなあと考えながら席を立つ。フィッシュマンズが体に流れてくる。
映画の試写状整理のアルバイト(ノーギャラ)のために、新宿で映画評論家の方に会う。めまいと耳鳴りが持病だそうで、「試写に行くと下手に知ってる人にあうのが辛くて」と歌舞伎町にお金を払って映画を見にいらしたそう。あはは。社会生活が営めていないじゃないか、といった感じで二人で笑い、あまりに素敵な人なのでいつもながら感激する。
田中さんの仕事は本当に体を壊すから2年で転職なさい、とおっしゃるので25歳をメドに自立できたらと目標を立ててみる。ああ、でもすぐなんだろうなあ2、3年なんて。
森山大道のエッセイ、『犬の記憶』(河出文庫)がとてもいい。写真を知るための教科書のはずだったが、小説家顔負けのしっかりした文体にすっかりのめりこんでしまった。もう青山ブックセンターの平積みがどうとか、おしゃれがどうとかはいいや。文句いうのもいいや。だって行けるんだぜ、大道の迷いこんだあの町やこの路地に、私たち。
|