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2010年12月04日(土) どっ血や、血島とウイルヒョウ  3/3 完



…遡る、十七世紀に、コルク(ワインの栓などに使われているあれ)の顕微鏡観察により、その最小単位を「細胞(セル)」と呼んだのが細胞概念の始まりで、その後、十九世紀に、生物は細胞から構成されていると提唱、近代細胞学の基礎となった。
ラマルクが細胞分裂説を唱えて、それに続いてウイルヒョウが分裂説を確立した。その影響下、今日、発生学・遺伝学の権威、エジンバラ大学のワジントン教授の作った、一個の卵細胞が分割し、ついにオタマジャクシ誕生にいたる顕微鏡観察映画が、多くの人々の脳裏にある細胞分裂の知識の元となっている。
卵割の図、教科書などに載っている、あの細胞分裂の写真である。

 ところが、この権威が名古屋大学に講演した時、当時健在だった千島博士が「私は、卵黄球の塊から分割球が同時に多数の細胞新生によって生じるのを観察しているが、あなたは実際に細胞分裂によって細胞が新生するのを観察したのか」という問いに、はっきりと「確認していない、細胞分裂で分割球が増加するかどうかは明言することができない」と言っている。


ようするに、あの教科書などに載っている細胞分裂映像は現象の端々をくっつけて作り上げた結果現象で、それを私達は事実であるがごとく学生時代に教え込まれたのである。

 本人が見とらんと言っている。ワジントン教授は千島博士の方がよくご存知でしょうとまで言っているのである。
がん細胞を観察すると、この分裂説で行くと、オリジナルAがん細胞が、分裂するとしたら、A(オリジナルは存在し続ける)→A'→A''→A'''とコピーされるはずであるが、実際は各細胞は全然違う個性がある上に、何十万種類に及ぶという事実は、細胞は分裂して増えて行くのではない事の証明になる。
この時すでに、千島博士は赤血球から生殖細胞が分化するのを顕微鏡観察で確かめていた。

ここで、顕微鏡観察の話。
現代、よく使われる電子顕微鏡は透過型と走査型があり、標本に電子線を照射して防腐処理をしたり、乾燥させ蒸着装置で試料に金皮膜を掛けたりして後に、観察する。
ようするにいくら解像度がよくてもこんな過程を経てみる標本は全て死んだ状態のものしか観察出来ないのである。千島博士がアナログ顕微鏡観察したような、生きた状態のものは観察出来ないと言う致命的欠陥を持つのがこの顕微鏡である。
驚くべき事に死骸の幻影を見ているということである。この事は、この顕微鏡での観察は、するめいかから生のイカを、鰹節から鰹を類推するに等しいと何かの本に書いてあった。
結局、日常において、細胞分裂を見た人は未だなく、その仮定に基づいて「がん細胞は増殖」していると推理し、がん細胞は転移すると推定した。
結果、現代の癌治療はどういう状況になっているか。転移増殖を防ぐために切り取る。そこに人体が耐えられないような放射線をあて続ける。体内には抗がん剤をいれる。そうすると大体、被曝と免疫力の低下で、五、六ヶ月で死んでしまう。医師の余命幾許かの宣言は、人体の放射線被曝と抗がん剤へのぎりぎりの抵抗 の結果である。だからあたるのは当たり前とも言える。

 今日、日本ではジャンボジェット二機が、毎日確実に落ちて全員が死んでいると例えられている。ジャンボジェット機二機分とは、1日900人にあたる。
何の数字かと言うと癌で死んでいる人数である。こんなに仰天するような数が死んでいるのに,誰もおかしいとは思わない。年間だと実に三十万人、癌だけで死んでいる。昔四人に一人と言ってたのが最近は二人に一人!である。

 これがもし、がん細胞の成り立ちから、前提が間違っていてそれに従った間違った方法で医療をしているとしたら、医師達は合法的に殺人をしている事になる。
今年化学の分野でまたノーベル賞が日本人に与えられたが、本当は、赤血球から細胞が分化新生しているとコペルニクス的転回の学説をもう何十年も前から唱えていた千島博士の業績こそ、ノーベル賞に値する。

 千島博士は具体的には癌の治癒法は示していないが、血液をよく理解し(血液中には窒素などを始めとした、化学的な成分だけだと思いがちだか、なんと、炭、食物かす等が含まれる。これを取ってみても、非常時以外髄の中で造血は行われない事が分かる)、癌は恐るに足らない病気だと認識して、食養生によって血を綺麗にするよう生活し、免疫力を高めて、放射線治療(ピンポイント)や抗がん剤を使わないようにするのが最善だと思われる。

 医学は、臨床医学と基礎医学に別れていて、現場で切った貼ったをやるのは臨床医で、研究は基礎医学でされている。
臨床医は大学を卒業した時点で、その頭は固まっていると見てよい。では、具体的な治癒法としては何があるか。

 南フランスの天才生物学者G・ネサーン(存命)が、フランスで独自の顕微鏡を使い、血の秘密(細胞よりもはるかに小さな有機体を発見した。そしてそれを「ソマチッド」と名付けた)を解き明かし、それに基づき癌(それも主に末期がん)治療を人々に施し、放射線抗がん剤をやっていない人に限って、ほぼ治癒率百%に近い結果を出したが、生物学者が治療を行った事で、フランスで医師会から訴えられ裁判になった。二度起こされて、ついにフランスにいられなくなって現在カナダケベック(フランス語圏)に住んでいるが、藁をもつかみたい世界中からの末期がんの人々が集まって来て、また、高い治癒率をあげた。これを見たカナダの医師会も同じように一生物学者が、治療行為を行ったとして裁判に訴えた。

 まさに正念場投獄寸前におかれたG・ネサーン博士だったが、たまたまカナダの人気テレビキャスターが、この博士の治療で末期がんが完全に消失した事実を裁判で証言した。
また、世界中で末期から生還した人々が、証言し無罪を勝ち取った。
勝ち取ったとしてもやはり治療行為は出来ないので、この簡単な治療(リンパの流れで、体の 右上半身半分に疾患がある場合は舌下錠、その他は、鼠蹊(そけい)部にリンパ注射)は自分で行う事が前提となっている。
何ら怪しいものではなくて、カナダの製薬会社と結んで、ちゃんと医薬品として買う事が出来る。日本でも関西では和歌山県に扱う*病院が出来ている。

 理屈は簡単で、がん細胞は血液中の窒素成分を食べるが、当然その折に白血球が攻撃して来る。だからがん細胞は、その白血球を檻に閉じ込めるような成分を出して白血球を閉じ込めてしまう。そうすると、人体は免疫力を失い、あらゆる細菌からの攻撃を受け,死に至る。ここで、ネサーン博士は「敵に塩を送る」事を考えた。血液中に、窒素成分を大量に与えると、がん細胞は、豊富に餌があるために、檻を作る必要が無くなる。従って免疫力低下は無くなり、がん細胞は自ら縮小して行く。やがて跡形もなくなり治癒が完了する。

それが714Xという薬だった。この名の由来は7はG・ネサーン博士の頭文字Gがアルファベットの7番目、同Nは14番目にあたり、Xは24番目で1924年、自分の誕生年にちなんでつけられた。

千島博士とG・ネサーン博士の共通点は共に癌は血液の病気だとしている事だ。癌は不治の絶望的な病気ではない。

世の中には、TVなどに出演し人気を取っているくわせもん医者がいる。
「健康問答2 本当に効くのか、本当に治るのか? 本音で語る現代の「養生訓」」と称した本があって、一時期の人気作家五木寛之と帯津良一医師との共著だが、この帯津のオッサンが食わせ物で、G・ネサーンの714xに危うくだまされるとこだったと書いている。ところがこのくわせもののおっさん、カナダまで訪ねたのは良いが、短時間で博士のもとを去り、 (訂正加筆→ホテルモーテル)で714Xをよく理解せずに「ワインを飲みながら」インターネット上でも売られている714Xの注射の射ち方ハウツービデオを見て、日本に帰り患者に自分で射った、あれは聞かないというような事を書いている。

正しくネサーン博士の講義を受けて714Xを理解していれば特効薬などではなく、免疫力を高め、自己治癒力で治療することである事は素人がその関係の本を読んでも明々白々で、基本的な事を理解していないと思われる。ワインを飲みながら云々は、不謹慎にもほどがある。

*和歌山の医療法人  要(かなめ)外科・内科→ホームページ

参考文献
「完全なる治癒』」クリストファー・バード
「ソマチッドと714xの真実」稲田芳弘
「ガン呪縛をとく」稲田芳弘
「隠された造血の秘密」酒向猛
「千島学説入門」忰山 紀一



→2001年の今日のたん譚

→2005年の今日のたん譚










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