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2005年05月13日(金) 象さんゆうり…か?(1)



「唐の国は、ことに人の心の悪しき国にして、よこしまにのみする」
                -賀茂真淵(江戸時代の国学者)-

「中国人は嘘をつくことを恥と思わぬ厚顔無恥」
               -新渡戸稲造-

 カントやモンテスキューも,中国人は嘘つき だと言っている。もっともモンテスキューは同「法の精神」の中で,日本の事を少しいい加減を言っているので、その分差し引くとしても,昔から中国人の評判はよろしくない。

 ついでに言うと,朝鮮人はもっと悲惨である。
李朝末期(明治27年ー明治30年)の朝鮮を歩いた英国婦人のイザベラ・バードという人が「朝鮮紀行」の中で,「世界で二番目(一番は北京)に不潔で,朝鮮人というのはくずのような民族で,その状態は望みなし」とまで書いている。
反面日本人に関してはまったく評価は逆である。

こんなにまでぼろくそに書かれたら,朝鮮人でなくても 立つ瀬がない。この人の本が,韓国で未だ発禁本であるのもうなづける。バードは当時としては,教養ある人で他に著書もある。


 秦の始皇帝や三国志の話がいくら面白くて立派な話のようでも,日本の各時代の成り立ちとは全く異なものである。日本人で,日本の各時代の天下を取った者たちが,夜盗や盗賊団の親玉だと言われたら,納得する人がいるだろうか。まずいないだろう。 
ところが,支那の歴史ではそうなのである。
なぜそうなのかと言えば,こうなのだ。
 いつの時代にも不満分子はいる。そいつが一念発起,革命を起こそうと決意して立ちあがり,徒党を組んで王朝に戦争を仕掛ける。そうすると腹が減る。

 日本と違って,昔支那では兵隊の家族は,鍋釜所帯道具持って軍と共に動いた。だから支那の軍隊は,三十万とか五十万人以上の規模の組織になる。これが食料調達のため,行軍途中の村々になだれ込み,略奪し,食い尽くす。(南京入城後の日本軍のように,支那人から買ったり,後で払うからと,借用書を書いたりなんかしないのだ。)
これをやられると,あの村この町は次の日から飢餓に苦しむ事になる。そこで,仕方なしに村ぐるみ町ぐるみ軍についていく事になる。そうすることで少なくとも餓えはしのげる。
 こうして,軍は膨れ上がる。実戦隊はその内、十分の一くらいで,あとの家族などは谷間に隠しておいて戦うのである。だから,支那ではどんな偉い人でも,天下を取った人,取ろうとする奴はみな盗賊と言う所以である。毛沢東であろうがなかろうが,皆同じである。


「起義」という言葉がある。毛沢東が,中華人民共和国建国後,使い始めた言葉で,党員教育のための教科書として作つた「中国革命と中国共産党」で「秦の陳勝・呉広・項羽・劉邦からはじまり、漢の新市・平林・赤眉(せきび)銅馬および黄巾(こうきん)、随(x陪の。5/06.01訂正)の李密・竇建徳(とうけんとく)、唐の王仙芝(おうせんし),黄巣(こうそう)、宋の宋江・方騰、元の朱元璋、明の李自成を経て清の太平天国にいたる大小数百回の起義は…」という風に使った。
意味は「農民の正義の武装蜂起,又は農民の武力闘争」である。

ところが,陳勝・呉広以下太平天国にいたるまで、それ以前,中国では「盗賊」と呼ばれていた。
毛沢東が勝手に改竄したのだ。

「造反有理」は,不満分子がいっぱい集まって巨大になってやる反乱の元はと言えば 上位のものが悪いのだから,上の者をやっつけてもいいのだ,経営者を殺して食ってしまってもまぁ仕方ない。象さんは有利なのだ,というわけだ??現中国共産党政権が言っている「愛国無罪」あれと同じようなものだ。

ちなみに中国の「正史」はどうやって決めるか。
結局,前王朝から継承されたものが選ばれるか,君臨した長さ!で決める。
信頼できる正しい事実が書いてある歴史書では全然ない。明王朝を倒した李自成が建国した「大順帝国(1641〜44)」は期間が短いという理由から「正史」には載っていない。

参考文献:  歴史から消された日本人の美徳 黄文雄
     中国の大盗賊完全版 高島俊男
      朝鮮紀行 イザベラ・バード










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