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最近、北朝鮮で人肉が売られているという情報がある。本当だろう。昔、白黒の日本映画で漂流した漁船の漁師達が、年の若い漁師を殺して食い生き延びるというのがあったし、もう何年前になるのか、アンデス山中に墜落した、旅客機の乗客、ラクビーの選手団や牧師や一般乗客が、死んだ乗客の肉を食ったというのがある。
いつの時代にも、どこでも共通している「生き延びるために」というのが食人の大前提だと思っていた。今北朝鮮でおこっている人食いも飢えに飢えた上での事だろう。 この人を食うという行為について調べていく内に、驚くべき例外の民族がお隣に住んでいることがわかった。 そんな昔の話ではない。毛沢東率いる文化大革命の運動が盛んな頃の事。例えば、一九六八年六月十八日夜、語文教育研究組組長および地理、図画の先生である果樹芳は殴殺された。殴殺というのは文字通り殴り殺すのである。罪状は走資派(資本主義に走る)という理由から。 この後、広西省武宣県武宣中学校の図画の先生は、腹をさかれ、学校で宴会が行われ,そこで心臓と肝臓を食われた。。 またあるところでは共産主義に不適合とみなされた人々が殴殺されると、人々が死体に群がり肝や心臓を抜き取り、または肉を削ぎきって、持って帰り豚肉と一緒に煮て食ったという話もある。ご丁寧に、包丁を渡された人が、人間のさばき方が分からずいると、「人をさばくにはあばら下から、人の字に切って、下腹部を強く踏むと心臓と肝臓が、ぽんと飛び出てくる」ちゃんとさばき方があると教えてくれたりする。
こういった事が、例外的におこったのではなく、食人事件は霊山県という所の二つの人民公社で22例、合県のある公社の18例、浦北県のある人民公社の19例、欽州県の3例などで確認されているという。 ト小平は、「広西省で人肉を食べた悪い人間は全部、党から除名処分すべきだ。」と正式に署名し、 姜肇初副書記は、 「党中央からは、人肉を食べた幹部に対して、再び県委員会委員を務めることを許さない、という文献はないではないか」と反論したりしている。 食人に対して罪悪感がまったくない。
食人騒動が起こりそうなのは、普通に考えて、飢餓地帯と思うが、支那はそうではない。主に人口密集地域に突然、発生し、大都市の長安、洛陽、開封、北京、南京のような文化の中心部や都に大発生する場合が多いのだと言う。 この食人に関して調べていて、思い違いをしていたことを発見してしまった8/28(木)の死刑は極刑か文中にて書いた西太后云々‥はまちがい、訂正しておいた。
文革中に発生した食人は、どう考えても、飢餓から来る止むに止まれぬ物と言うより、そういう性情にあるのが支那人と言うことになる。古代にはどこにでも見られた事だが、ついこの前の1960年代に発生したのは支那ぐらいだろう。
参考文献:「食人宴席」鄭義著 黄文雄訳 「酷刑(血と戦慄の中国刑罰史)」王水寛著 尾鷲卓彦
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