目次過去未来


2001年11月06日(火) 続・広辞苑



 昨日、森本草介の展覧会を見に高島屋にいった。やっぱり、売れる画家はちがうなぁ(このさい芸術性は置いておく)と妙に感心し、こちらが日頃テーマにしている、南仏プロヴァンスの風景画もあったのでみたけれど、何だか南仏の光が全然感じられなく、逆にこぢんまりとほの暖かい、ランプの下のような光線なのだ。コメントに、友人の画家に「なんで森本は空を青く描かないのか」と言われたと書いてあった。森本は心象風景だからと書いている。それならわざわざ南仏まで出かけ、題名をプロヴァンスの村なんて名前つけずともいじゃないか!我が心の村とでもすればいい。
南仏の強烈な光はそこにはなく、妙に如才ない風景画であった。我が目指すところではない。しかし、売れる!
あんまり長時間見ていて時間切れで追い出された。

 河原町に出、少し西に行ったところにジュンク堂書店があり、立ち寄った。新刊本が並ぶ所で、「広辞苑の嘘」というのが出ていて、然(さ)もありなんと手にとってびっくり!何日か前に広辞苑のことを書いたけれど、3版もだめだと書いてある。
著者は谷沢永一・渡部昇一共著とあるから、いい加減な物ではないだろう。さっそく買って来て今読んでいる。
ううむ、さすが稀代の読書家の指摘、本当に思っていた以上に非道いようなのだ、その偏向度。前にも書いたんだけど、「大言海」がCDROMなるなんてことはまずないので、これからどうすりゃいいのだ。辞書引くの!










myrte21 |MAILHomePage