オクラホマ・スティルウォーターから

2001年03月29日(木) 点字の話の続き

 「点字」について書いてたら、日記の愛読者Yくん(いつもありがとう)から、次のような情報をもらいました。

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日本では「点字プリンタ」というものがあります。
点字プリンタというのは、OCR(スキャナみたいなものと思ってください)
で読みとったデータを紙で出力するものです。
ただ、このプリンタ、1台100万円します。大きさは通常の段ボールの一回り大きいくらい。高価で、置き場所も必要です。
先日盲学校の先生の講演を聞きにいったのですが、最近の盲学校ではインターネットのホームページを音声読み上げしてくれるソフトを使うのだそうです。
IBMのホームページ・リーダーが有名どころらしいです。
音声であれば点字を覚える必要がありませんから、完全なバリアフリーが実現します。しかし、全てのホームページが対応できるわけではありません。
日本語のホームページで音声読み上げソフトに対応しているところが少ないそうです。
有名どころでは社会民主党や明治学院大学のホームページでは対応していますが、
絶対数が足りません。
これからは点字だけでなく音声読み上げソフト対応ホームページにする必要がありますね。
http://www.ibm.com/jp/


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 それで、個人のHPでもそういう対応ができるのか、また、ソフトがいるのかとYくんに聞いてみたら、次のような回答が帰ってきました。

点字話の続きですが、音声読み上げソフトへの対応は別にソフトがなくてもできます。
まぁ、ソフトがあれば確認できるという点で有利ですけど。
音声読み上げソフトへの対応を含めると、「アクセシビリティ」という言葉に帰結すると思いますが、ちゃんとガイドラインが存在します。
W3Cという団体で「ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン」が出ています。
W3C
http://www.w3.org/

ウェブコンテンツ・アクセシビリティ・ガイドライン(日本語訳)
http://www.zspc.com/documents/wcag10-tech/
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 アメリカに住んでいて、障害者に対する配慮がなされているなぁと思ったのは、駐車場での障害者用のスペースの確保。許可がない車がとめると、高い罰金が課される。また、古い建物以外はスロープも設けられている。
 学校で驚いたのは、聴覚障害者に手話の通訳者がつけられていたことだ。ある科目の最初の授業で、女性が2人、前に座ってて、何でかなぁと思っていたら、学生の一人が耳が不自由で、その通訳を通して授業を受けていた。その授業は時間が長かったので、交代で手話を行っていた。指をずっと動かしていないといけないので、交代後は手をもんでいたのを覚えている。それでも、毎時間、その人のために来ていた。

 まだまだバリアフリーに関しては考えることがあると思います。


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