月とキャベツと湯気と星。vol.6
撤収に思いのほか時間がかかった。うちの映画祭は恵まれているなぁ。 撤収し終わると、スタッフ全員が集まり、連絡事項と簡単なMTG。 わたしとダーはちょっと離れたところでそれを見つめていた。 するとスタッフが「加藤さーん!来てくれてありがとーう!」と 手を振ってくれた。わたしもダーも手を振って、最期の別れをした。
帰宅組のスタッフはみんなでラーメンを食べに、私たち温泉組は それぞれの車にアイノリし、ちょっとだけお腹を満たしに。 ただ中之条とゆーところはヤル気がないのか、お店がほっとんど 閉まっている。唯一やっていたラーメン屋に入って、みんなで ラーメンをすする。ミチヨはやきそばでお腹一杯だったのでビール のみ。ダーと水戸さん、豊島さん、Mさん、Oさんというメンバー。 Eさんは「ラーメンに徹します」と1人カウンター。
そこで「ん?」という話題が出た。「こ、これは…?」と思ったら 本当にそうで、ダーの次回作の話だった。するとダーがわたしの目を 見て「アノ話だよ」と言い、メインキャストを教えてくれた。
「えーー!@@」と驚いたら、「だ、ダメか?」とダーがオロオロ。 「ダメじゃないけど、考えもしなかったーーー!」と叫んでしまう。 「あとは?あとは???男はダレ?男!」「〇ッ〇ーはダメだった」 「やっぱしー。がくー。」「でも今候補に上がっててスケジュール OKなのは〇〇〇〇、××××、△△△△」「ぎゃ==!ぜったい 〇〇〇〇!」「僕もソレがいいかなーと思うんですよ」「〇〇のね 母性本能をくすぐる感じがたまらないっ!」「くすぐるんだ(笑)」 「あい、くすぐります(*`Д´)ノ」「あと、誰かいないかねぇ」 「あー、若い頃の西〇秀俊とかー」「〇瀬とかねー。」「あー、ソレ は私も考えたっ!」「でもちょっと無理あるよなぁ」「**は?」 「おお、あいつもいいよね。」「でもちょっと主役向ではないかな。」 「そうですよねぇー」などという会話をしてとても興奮した。 周りは完全に蚊帳の外。ふふふん、原作を読んでると広がるのよ(笑)
ビールのお金を払おうと思ったらダーが払ってくれた。 「遠くから来てるんだからこのくらいいいよ」とガンとして受付け なかった。ありがとう。ご馳走になります。スミマセン…。
それから宿に直行。 女性スタッフと温泉に行って、ぬくぬくと温まった。露天風呂最高。 お風呂から戻ったらもう1時近かった。 1時から豊島さん脚本のドラマがテレビで放映されるのだった! 急がないと!ということで、お部屋に戻ったらダーから着信履歴。 たぶん「早く来い」とのことだろう。ウフフとなりつつ、スッピンで 男子部屋へ向かう。旅館組は男子は4人、女子は3人。 こじんまりとしてて良い。ヒジョーに良い(笑)
部屋につくと真っ暗。そうか、ギョーカイの人は部屋を暗くして ドラマを観るのだな?わたしのスッピンも隠れて、しかも心なしか ムーディでいいぢゃないの!B級スリラーコメディのようなドラマを 見てゲラゲラ笑う。毎週観よう、コレ!
ドラマが終わると電気がついた。ガ━━(= ̄□ ̄=)━━ン!!
ま、もうどうでもいいかっつーことで、それから深夜の飲み会。 ダーは少し酔っ払っていて舌が軽やか。わたしはそんなダーが好きだ。 いつもはあまり喋らないけど、お酒が入ると爆弾発言などが聞けて 面白いから。今回も、いろいろと問題発言をしていて可笑しかった。
ダーが記憶力がいいという話をしていたら、水戸さんが、 「でもとんでもない記憶違いもありますよね」と言い出したので、 「ナニナニ?」と聞いてみると、「例えばトミーズ雅のことを トミーズみやびって言ったりとか」っつーことろで大爆笑! 可愛いなぁー。ダーはそれを聞いて照れながら笑っていた。
浴衣の前ははだけ、胸毛や乳毛も見てしもた。 あー、胸毛あったのかぁ…。←ない方が嬉しいヒト。
あとはいろんな話をして午前4時、そろそろ寝るかという話になる。 部屋の出口まで見送ってくれる。
「それじゃあ、監督、また。」 「あぁ、明日は早いんですよね、確か」 「うん、8時半には発ちます」 「そうか。たぶん起きられないので、ここでお別れだね(笑)」 「そうですね(笑) それじゃ2日間いろいろお世話になりました」 「いえいえ、遠いところご苦労サマ。気をつけてね」 「はい、ありがとうございます。監督も明日気をつけて」 「ありがとう。じゃ、来月またね」 「はい、よろしくお願いします(ペコリ)」 「それじゃ、おやすみなさい。」 「はい、おやすみなさい。」
…終わった。
これで全てが。今回はハグハグはナシかぁ。そりゃそうだよなぁ。 …などと悪あがきをしつつ、部屋に戻って速攻寝た^^;
スッピンも見られたし、もう怖いものはないなー(笑) 個人的は話はちょっぴりだったけど、探せば絶対近くにダーがいる という環境はとてもシアワセだった。ダーの車に乗れなかったのは 残念だったけど、でもいいや。こんなにこんなにたくさん時間を 過ごせたし。
だけどね、本当に本当にワガママで自分でもイヤんなるんだけど。 私たちの映画祭と同等、もしくはそれ以上のつながりの映画祭が 他にもたくさんあるってことにプチジェラシー。 わたし程度の知り合いなんてゴマンといるんだってことにも。
当たり前。単なるヤキモチだってことも判ってる。 だけど私なんかよりずっと前からダーを知っているヒトがたくさん いるんだよなーって。たった4年前に知り合ったわたしが知りようも ない歴史を、たくさん持っている。
ヒバナが花火と距離を縮めていったように、わたしもダーと距離を 縮めてこれた。だけどそれはもう普通の世の中では考えられないほど スゴいことなんだってことを自覚しなきゃって思った。だけど逆に、 ハコダテときくと、わたしの顔がポンと浮かんでくるような、そんな私にも なりたいと思った。歴史はわたしが作る(笑)
これは悪く言えば欲。だけど私にとっては夢なんだ。
伊参のグランドに降り落ちた地上の星(キャンドル)のように、 もしかすると頑張って手を伸ばせば届きそうな、そんな夢なんだ。
ふくふくとした優しい気持ちを胸に、深い深い眠りに落ちた。 堕ちる一瞬、あの星をみた気がした。
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