comfortable diary



『父と暮らせば』号泣物語。

昨夜の『2046』の余韻さめやらぬまま、時間を無駄にするなと
ばかりに、『父と暮らせば』を観てきた。
予告がね、とても良かったので。宮沢りえちゃん、好きだしね。

映画館着いてびっくりですわ。なんなの、この年齢層の高さ!
間違いなく私が一番若かったね(笑)

んで、結果。

もう、もう、大号泣(T□T)

周りからもすすり泣きの大合唱。
となりのおばちゃんがティッシュをゴソゴソ探し出したりなんか
して、一瞬集中力が途切れたけれど、でも仕方ないよ、これじゃ。
…と、わしの気持ちも慈悲に満ちてしまうほど泣けちゃった。

いやね、今日ね、予告でもう1滴涙が流れてたの、実は。
「天国の青い蝶」と「みなさん、さようなら」で、もはやウルウル。
今日は泣きたい気分だったのかもしれない。

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井上ひさしさんの戯曲の映画化だけあって、登場人物はたった3人。
宮沢りえちゃんと、原田芳雄さんと、浅野忠信さん。
ほとんどが宮沢りえちゃんと原田さんの2人芝居。

23歳の娘役の宮沢りえちゃん。彼女どうやってももう30歳超えてる
のに、これがまた違和感ないほどの透明感。この子はある意味、
いろんなものを捨てたり奪われたりしながらも、自分の力でこの
位置を築いてきたんだろう。いいなぁ、巧くなったなぁ。
この子だからこそ、この映画は成功したんだろうなぁと思う。
でも浴衣の帯が、かなり上の位置。あのプロポーションじゃ仕方
ないよね…。足が長すぎるんだよね…。羨ましいね…。

そして原田芳雄さん。
いいねぇ、いいよ、いいよ。
ちょっとトボけた感じもいいし、あのエプロン劇場の迫力は観る者
の心をがしりと掴む。娘を想う気持ちが伝わりすぎて痛い。
けれども決してあざとく見えなくて。これは彼の実力があってこその
なせる技だ。好きだ、原田さん。心の底から。

脚本がまた完璧だった。無駄がひとつもない。
ここまで全てを忘れて見入った映画も久し振りだった。

「おとったん」

この言葉を聞くだけで、今は涙が出てくる。
劇場を後にしても、思い出し泣きしたりなんかして大変だった。
どうしてこういう映画が、もっともっと公開にならないのか。
年配の人だけじゃなく、広島の原爆を知らない若い人にこそ見て
欲しいのに。美術が木村威夫さんで、なるほどなぁと思った。
映画祭のときにお会いできると思うので、このあたりもゆっくり
お聞きしたいところ。

函館にいる皆さま!いい映画ですよ。観ないと損するぞ。
あ、オフィシャルサイトなどは観ずに、まっさらな気持ちで観たほうが
絶対いいです。あらすじを読んじゃうと「あ、こんな話か」で終わって
しまうので。父娘の関係、原爆の恐ろしさ、理不尽さ、人を愛すると
いうこと、全てが詰まっているよ。あらすじより数十倍よいことは確か。



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2004年11月03日(水)




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