テキ屋のお兄ちゃん。
もう職場ではおばさん系なので、窓口にはたっていないワタシ。 だけどこの間のワタシのように、代休で窓口の子が午後からお休みをとるときは ヘルプとして窓口でにこやかに応対なんかしてる。
今日がその日だった。
会計窓口のためお金の管理を任されるので、かなり緊張したりもする。 今日も、「お大事にどうぞー」なんてめっちゃキモい笑顔を作っていたりして。 だけど頭はフル回転。おつりを間違わないように、ピリピリしてるのだ。
そんなとき。 会計を行うべきカルテが回ってきた。
「○×、△□さまー」なんて普段は絶対に出さない声色を使ってみたりして。
さっきからワタシの視界の一番隅っこに、ちょっとガラの悪そうなお兄ちゃん たちが映っていた。(でもガラの悪い兄ちゃんって、どうしてジャージ着てる んでしょう?しかも白が多い。サングラスしてるし。) でも外来の患者さんだと思っていないので、気にもとめていなかったのね。
それが、「おう」なんて窓口にきたから大変。しかも3人で。 しかも「ミチヨちゃん元気?」なんて声かけられた。
「(ワタシ、アナタト、オシリアイデシタッケ?)」心の中でこっそりと 叫んだつもりが、
「へっ!?」
って声にでてた。あまりにスットンキョウな声だしたので、お兄ちゃんたちは 面白がり、げらげら笑っている。謎は解けた。私の名札を見ただけだった(笑) 服装や人相の割には、明るく気さくなお兄ちゃんたちだった。 私はホッとするあまり調子にのって、
「お知り合いなのに、お顔を忘れてしまったのかと思いましたよ〜!」
ってつっこみ笑顔を作った途端、あるものが目に飛び込んできた。
このお兄ちゃん小指にグルグル巻きの包帯してる。 そしてなんということに、絶対に短い。他の指に対する比率からして絶対に。
そっと領収書を確認してみる。あ、今日は手術料を算定してる。外科的手術。 も、も、もしかして、アレかい? これが俗に言う「落とし前」ってヤツかいっ?
でも気づかない振りをして、穏やかにニコヤカにおつりを返し、丁寧に応対し お兄ちゃんたちは上機嫌で帰っていった。
すぐに後ろのYくんが、「コレかい?」って頬に傷をつける仕草をした。 カルテを確認。興味津々。カルテの第1行目にはこう書いてあった。
「右第5指、包丁にてつめる」
…やっぱり。 でもその人は、テキ屋だったのだ。そういえば、今年函館公園にお花見に 言ったとき、ヤキソバ作ってたのがその人だったらしい。その人の奥さんが うちの患者さんだったので、受付の子が覚えていた。 (しかもそこのヤキソバ、食べてたりもする^^;)
確かに包丁は使う職業。業務上の事故なのか? それとも違う意味での労災なのか? ……事実は闇の中なのである(苦笑)
|