comfortable diary



切ない打ち上げ。

いやー、すごい打ち上げだった。(30日から順に3時、5時、5時←私が帰った時間)
映画祭は全部で3日間あり、その3日ともある行き付けの店に集まって朝までわいわい
やるのが恒例らしい。話には聞いていたけど、これほどまでとは思わなかった。
でも一番すごかったのはやっぱり最終日だろう。
あ、人数ではない。篠原監督がいたからなんだけど(笑)

映画祭は函館山のてっぺんでやっているので、撤収作業も大変!全て終了したのが
夜中の12時くらいだった。それからいつもの店へ。
ゲストの皆さんは、お腹を満たしに他のお店でわいわいやってから来るらしい。
私と監督の都合が全然噛み合わず、最終日まで「おっ!」と手を振り上げた挨拶
しかできていなかった。ま、その挨拶も私には「メールどうも。」とか「あとで
ゆっくり話そうな」とかそーゆー風に思えてしまっていたのだけど。
いかんいかん、妄想の世界に入ってしまっている。(でもそう思えたんだもん!)

とりあえず他のスタッフたちと親睦を深めつつ、監督を待つ。待つ。…待つ!!!
次の日は普通どおりに仕事だというのに、3時になっても監督は来ない。
でも絶対に来るのだ。これであの「おっ!」という挨拶しかできないで帰ってしま
われたら、悔やんでも悔やみ切れない。もう少し待とう…。

…とそのとき、ドヤドヤと足音。来た〜!
監督、岸谷さん、東京スタッフ、あがた森魚さん、古厩監督。
再度乾杯のやりなおし。うおー!これでこそ打ち上げだ!!

しばらくすると監督が「カトーちゃん(初めてこう呼んだ)、映画どうだった?
率直に。」と遠くから名指しで話し掛けてくれた。嬉しい…!
でも私は、「まだ言葉にできません。思い入れが強すぎで、客観的に判断できない
の。もう少し時間がかかりそうです。」などと言ってしまった。だって本当なんだ
もん。監督はちょっと淋しそうな顔をしたような気がした。うぅ…。もっときちん
と話したい!こんな距離じゃなく!

撮影の上野さんが、「オー・ド・ヴィ」のダイジェスト版と、メーキングビデオを
見せてくれた。映画はいうなら表の世界。どんな苦労があったかなんて絶対に観客
にわからせてはいけない。でもメーキングは違う。スタッフの汗と涙がメインだ。
カモメを撮るシーンで、カモメを集めるために必死で餌付けをしているところ、
女優に意志を伝えるため、台詞を言ってみせる監督、踊ってみせる監督(可愛い^^)
膝の震えが止まらなかった激寒のロケ、そしてなんと炊き出し隊のことも組み込ま
れていた。私も映っていた。どこであんな映像を撮っていたんだろう。
うわ、泣けてきた。いかんいかん。みんな笑って観てるのに!
さりげなく涙をふく。鼻もすすりあげる。よし、大丈夫。

きちんと監督と話をしたいなぁと覗き見ると、彼は他の人と熱心に話しこんでいた。
少し時間がたち、また監督を見ると。げげげ、寝てる。っていうか潰れてるっ。
しかも起きない。イビキも時折かいている。あぁ、疲れているもんなぁ…。
仕方ないよなぁ…。朝の5時。私は8時半から仕事。いくらなんでももう帰らなければ。
サヨナラ、監督。またいつか逢えるかな。きっと1年以上は逢えないだろうな…(T_T)

そのとき、いきなり監督がガバリと起きた。なんだ?なんなんだ?
でもこれは最後のチャンス!脚本の鵜野さんと話しているにもかかわらず割り込んで
「監督、ありがとうございました。明日…っていうかもう何時間後なんですけど、
仕事があるので帰ります。」「え?もう帰るの?まだなんにも話してないでしょ」
「だって監督寝てるんだもん」「今何時?…5時〜!?そりゃ悪いことしたね。ごめん
ね」「いやいや、監督。また絶対に逢いましょうね」「うん、絶対ね」「監督、映画、
すごく良かった。鳥肌たちました。」「そっか、良かったか」「はい、ものすごく」
「1月に東京で35mmの試写があるんですよね。私も行ってもいいですか?」「あぁ、
来れば。いいよ、いいよ。」「本当ですか?絶対に行きますね」「うん、おいで。」
「じゃぁ、監督、また。」「またメールでもしよう。でも僕はいつも返事が遅くて」
「いーえ、そんなこと!私もメールします。それじゃ監督。」「うん、じゃまた。」
ここで監督の手がでて、ぎゅうって握手。うぅ、好きだよぅ…!

後ろ髪をひかれながら、お店をでようとすると。岸谷さんが「もう帰るの?」と話し
かけてくれた。「はい、明日仕事なので」というと、「いろいろありがとうっ」って
手を差し出してくれた。ぎゅって普通に握手をしたら、今度は手を腕相撲のように
組み直し、またぎゅって握ってくれて「本当にありがとう」って言ってくれた(;O;)
イイヒトだ!本当にイイヒトばかりだ〜!

家に着いて1時間ちょっと寝て、普通どおりに仕事した。なんだかとても淋しかった。
仕事がなければもっともっとお話できたのに。もっともっと側にいれたのに。
だけど今は「オー・ド・ヴィ」があるからそれでいいや。
みんなと共通の一生の宝物だもん。仕事中、船を漕ぎながら、幸せな夢を見た。
みんなが笑っている夢だった。>終業時間の2/3は確実に寝てました(笑)


2001年12月04日(火)




Skin by Simple*junkie
Thanks! Maniackers Design