comfortable diary



むぎゅぅ〜。

昨日は岸谷さんのアップの日だった。順三郎(岸谷さんの役名)らしく、
フィニステールでの終演だった。OKの声のあと、スタッフ全員「ドドドドっ!」
っと押し寄せ、大拍手で祝った。花束をもらった岸谷さんも心なしか嬉しそうで
とても晴れやかな顔をしていた。
それから夜食のおにぎりと、明日の夜食の仕込みに向かう。おにぎりを約100個、
イモ団子汁(これは北海道の名物料理らしい。私は初めて食べたけど^^;)の
団子を作る。ニョッキの丸いのを想像していただければいいかな?

前に話した今金町から参加しているM君が、自分の家で飼育している牛の絞りた
て牛乳20Lも持って来てくれて、急遽ココアを作ることにする。
全ての作業を終えると、夜中の11:00。岸谷さん用の打ち上げを行うため、私達
のホームグランドでもある「g」に向かう。

まだメンバーしか集まっていなかった。お酒を飲みながら、スタッフの登場を
和やかに待つ。徐々にたくさんの方々が集まってくる。小山田サユリさん、
ちょっと遅れて岸谷さん、寺田農さん。盛大な盛大な拍手でお迎え。みんなの
顔が笑っていた。みんな上気していて真っ赤だった。
そしてちょっと遅れて、篠原監督と撮影の上野さん登場!もうヤンヤヤンヤで
大興奮。俳優さん、監督、東京スタッフは奥の席に座る。私たちはドアの近くに
陣取り、今金町のM君と、監督がいかに好きかを熱く語り合う。
監督の周りにギャラリーがいなくなったら、ちょっと一緒に写真撮ってもらおう
と虎視耽々とチャンスを伺う。そりゃ岸谷さんはかっこいいし、初めてお会いし
た寺田農さんは目眩を覚えるほど渋くて素敵だし、隣でお話してみたいことは
たくさんあったけど、私たちにはそれよりも何よりも、監督と同じ空気を吸って
いることに意味があった。ここにいることに意味があったから、岸谷さんたち
からサインを貰おうとか写真を撮ってもらおうなんてあまり考えなかった。

そこに今回炊き出しで一緒にがんばったyouさんに手招きされる。youさんの隣に
は人なつっこい顔で微笑む監督の姿があった。仕込みをしながら、合間にお茶を
飲みながら、私がどんなに監督をスキかyouさんに語ったことを、彼女は忘れて
いなかったんだ〜。そんな心配りができるyouさんをとても好きだと思う。
M君も連れて行き、今まで聞きたかったたくさんのことを質問しようとするけど
なかなか言葉がでてこない。あんなに頭の中でシュミレーションしたことが、
全てぶっとんだ!しゃーないなぁ、自分の言葉で話すか(笑)

「月とキャベツ」はやっぱり緑とオレンジを意識して作ったのですか?
キャベツを食べるシーンで、窓に張られている一枚のキャベツの演出は、やっぱり
監督がしたのですか?ひとつひとつにとても丁寧に答えてくれる。ふふ、幸せ♪
「私、映画っていうのは、いい監督と、いい脚本と、いい役者がいればできるもん
だと思ってました。でもそれは大きな間違いでした。これから私は絶対に映画を
見る眼が変わると思うし、今回こういう機会に恵まれて本当に幸せでした」って
お話した。でも監督は「僕はカメラを覗くわけじゃないし、フィニステールを作っ
たわけでもないし、緑とオレンジだって美術さんとはなしてそうなっただけだし、
実際本当になにもしていないんですよ。」って謙遜する。監督を褒めて褒めて褒め
上げることは簡単なの。だって本当に彼のあの優しい視点が大好きだから。
でも彼がそうやって周りに助けられて作品を作り上げているということを、ずっと
念頭において仕事をしている以上、私は監督を褒め称えることができなくなったの。
そうかー、こういう監督だからこんなにいいスタッフが集まってくるんだなぁって
実感した。これ以上言葉がでてこなくなった。(もうすでにウルウルしている^^;)

気分を変えるために、「脚本にサインをしてもらえますか?」と言ったらOKが出た
ので、(デジカメと^^)脚本を持っていく。「もうお好きなところに書いちゃって
下さい!」っていったら、裏表紙に「○○美千代さんへ 篠原哲雄」ってサラサラ
と流れるような字で書いて下さった。もうその時点で撃沈!滝のようなナミダ!
だって、だってぇぇぇぇ!
私、自己紹介では「○○です」とは言った。彼のHPには「みちよ」とヒラガナで
書き込みした。まさか、まさか私のフルネームを、しかも漢字で、しかも私がお願い
したわけでもないのに、書いてくださるなんて思ってもいなかったのだっ!
もう、もうっ、もうっっっ!(T-T)

彼のこんなところがもうどうしようもなく好きだ。彼の作品が素敵なわけは、彼が
人とのつながりを大事にする人だからなんだ。私たちと同じ目線で物事を見ること
ができる人だからなんだ。監督と知り合えて本当によかった。私が愛してやまなか
った監督が、こんな温かい方で本当によかった…。

でも私のヨロコビはこれだけじゃないのだっ!
撮影の上野さんも大好きなので、彼と「日活ロマンポルノ」の話をしていると、
またもやyouさんが手招き。しかも監督が椅子から立ちあがっている。
「えっ、何・・・?」
みんなニヤニヤしている。私は確かにずっと前から、打ち上げのときには、私の
好きなポーズで篠原監督と写真を撮りたい。いや、撮ってもらう!などと豪語して
いた。しかも今日は「寄った勢いで抱きついてやるんだーっ」などと冗談も言って
いた。それをTさんが覚えていてくれて、youさんにそれを暴露したらしい。
youさんはそれを監督に耳打ち。うぎゃ〜!

「本当にいいんですかっ!(興奮)」と尋ねると、もう彼は腕を広げて待っている。
ぎゃーーーーーー!まじでぇぇぇぇぇ?
「ぽすっ」
彼の腕の中に収まって、彼の腰に抱きつき、カメラの前でにっこり♪
しかもお酒が入って、少々ホロ酔い気味の彼は私の顔にほっぺをつけ、そして私の
右手と彼の左手をからませてニッコリ(≧▽≦)/
うわぁ、うわぁ!もう死んでもいい!その十秒後、私は私の腰がついに砕ける音を
聞いた(笑)

私はそれから少々興奮気味にこう言った。
「私は篠原哲雄という監督が、とても傲慢でとても高飛車な人だったら、ここまで
がんばれなかった。監督に会って、監督に触れるたびに、監督のことがどんどん
どんどん好きになったんですっ。この監督だから、こんな作品が生まれるんだって
納得したし、本当に本当に監督のことが好きです!」

言えた…。これは完璧な告白だった。えへへ。
でも妙に気持ちよかった。監督もテレながらもちゃんと聞いていてくれたし。
もう悔いはないわっ。

とにかく素敵な夜だった。
今日も思い出してはなんだか泣けてくるほど。私の気持ちを汲んでくれる仲間の
素晴らしさや、監督のホヨホヨの笑顔や、みんなのはじけっぷりがイヤに心地よい
夜だった。次の日も朝早くからロケなのに、4時までつきあってくれた監督、上野
さんを送りに外にでる。車に乗りこむ前に監督が左手をつきだした。
「さっきは右手だったから、今度は左手で」って握手してくれた。
しなれない左手の握手のぬくもりを、アタシは一生忘れないだろう。
車から私と目があったとき、窓をあけて振ってくれた手も一生忘れない。

「オー・ド・ヴィ」に酔わされた夜だった。監督のココロに酔わされた夜だった…。

PS.これから夜中のロケに出陣です。雨も降ってます。でもがんばってきます。



2001年10月28日(日)




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