元気でね、おじちゃん。
母方の伯父が昨日亡くなった。 午前中までとても元気にしていたのに、午後になって突然の吐血。 あっという間の出来事だったそうだ。 伯母は自分の病気や、伯父の看病の疲れからか70キロあった体重が48キロまで 減少し、とてもとても痛々しかった。人生の大半を過ごした伴侶と死別する というのは、どれだけ淋しいことだろう。すっかり脱力し、生きる気力も失わ れてしまうんじゃないだろうか…。
すっかりちっちゃくなったおばちゃんの眼は真っ赤で、だけど精一杯お参りに きた方々に気を遣い、お酒を振舞い、時にはjokeを言ったりしていた。 気を張っているうちはまだいい。全て終わったときに、一体どうなっちゃう んだろ。緊張の糸がぷっつりと切れたとき、あの広い家に、おじちゃんとの 思い出だらけのあの家に、ひとりで残されて…。
なんだかなぁ、悲しいなぁ…。
今日は納棺の儀に同席することができた。 白装束に着替え、ヒゲを剃り、頬にふくらみを持たせてもらった。 それでやっと私の知ってるおじちゃんになった。 それほど痩せてしまったおじちゃん。
ふと、私の名前を呼ぶ人なつっこいおじちゃんの顔を思い出した。 おじちゃんはいつも陽気で、いつもニコニコしてて、怒った顔なんて一度も 見たことなかった。カラオケが大好きで、マイクを回しながら気持ち良く歌う おじちゃんが鮮明に目の奥に現われた。 おじちゃんの「矢切の渡し」をもう一度聴きたいと思った。 絶対にもう聴けないんだと思ったら、なんだか泣けた…。 切なくて、悲しくて、淋しくて泣けた…。
20年ぶりに逢ったイトコがすっかりおじさんになってて、びっくりした。 あっちもきっとすごいびっくりしてたんだろうな。 だけどこうやって、皆が顔を合わせておじちゃんの思い出話をしてるのを きっと喜んでくれてるよってお母さんが言った。 本当にそうだと思った。だからずっと昔話をしてた。
きっとおじちゃんは今もニコニコ聞いてくれていると思う。 みんなで集まるの、大好きだったもんね、おじちゃん。 今までご苦労さまでした。天国でゆっくり休んでね、おじちゃん。
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