連絡待ち、待機の状態で時間ができたので、夏休みということで、遊ばせていただきました。
うみねこのなく頃に を、ちょいとプレイしてクリアしてました^^ 「弟切草」みたいな感じのサウンドノベルです。 謎の魔女伝説がある孤島の洋館で起きる連続殺人事件の謎。隠し財宝の行方は? 君は生き残ることができるか、みたいな感じですか。
学生時代だったら、一晩徹夜で二日くらいでクリアする分量のゲームでしょうかしら? わたしは、あいまに休んだり、仕事関係の連絡とったりしながら、三日くらいかかったと思います。
面白かったです。 久しぶりで、ゲームが手元にくるまでのどきどきや、手元にきてからのどきどき、プレイ中のどきどきを楽しませていただきました。
主人公の高校生が喜怒哀楽がはっきりした、さわやかな少年だったのがよかったですねえ。あと、空気読めて気が利く繊細さがひじょーに好ましかった(笑)。 序盤でいちばん頼りになりそうなキャラクターがいなくなってしまうので、最後、殺戮の嵐になったときは、「ああ、ここで◎◎さんがいてくれたら」と、主人公と一緒に思ってました(笑)。
今日は私はもう仕事モードに戻っていて、詳しい感想をここに書くだけの余力と時間がないのですが、いつかちゃんと感想をまとめたいなあと思うほどに、好きなゲームでした。面白かったなあ。 (ただ、この日記を読んでくださっている方の中で、子どものみなさんには、このゲームはあまり勧めません。お話はおもしろいし、テーマもいいと思うのですが、殺人事件のシーンや死体の描写が子どもにはまだ少し早いと思うので。高校生以上向けかなあ。一応おとなのはずのわたしでも、ゲームクリア後に、死体の描写とか思いだして、げっそりする程度には凄惨でしたから^^; あと、グロテスクなグラフィックはありませんが、血のグラフィックは怖いし、効果音も説明文も、けっこう怖い〜)。
以下、メモ書き程度に簡単に、わかったかな、と思った「謎」についてを書いておきますが、ネタバレも多少混じると思いますので、これからプレイする人は読まないでくださいね。
推理はたぶんはずれるかもですが、ていうか、絶対にはずれそうですが、はずれたときは、遠慮なく笑って下さい(笑)。 わたしも笑います(笑)。 ていうか、早く続きが読みたいし、正解も知りたいなあ(笑)。
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わたしはふつうに推理小説は好きなんですが、暗号は苦手なので、暗号の解読は投げました(笑)。ていうか、あんな「といたらなにがあるか」の設定から謎に設定されている暗号なんて、わたしにゃとけません(笑)。
ので、登場人物の設定からだけ、多少読み解けたことを書いておきます。 作者さんの記述の仕方の「癖」から読み解いてみました^^ 竜騎士さんは、多視点をかなりきっちり使い分ける人です。どういう脳の構造になってるんだと思うほどに。で、そのひとりひとりの視点と心理で、世界を「みて」描写するので、その人物の認知にゆがみがあると、世界がダイレクトにゆがんで描写されます。多視点で一人称で、これをされるので、素直に読むとまどわされてしまう。 でも、さりげなく、大事なことは前提として記述されていることがおおい。だからフェアな作家さんだと思います。
で、今回読み解いていく上で、ヒントになるのは、「もし魔女が人を殺さないとするならば、誰かがうそをついているはずだ。誰ならうそをつくだろう」と考えるということだろうと、わたしは仮定しました。 キャラクターによっては、特殊な条件下ではうそをつく(意識しているときもあるけど、そうでない時もある)こともありそうだ、と。
今回、あれだけ、「魔女の仕業だ魔女がやったんだ」という作りになっている以上、人間が犯人だと素直に思っていいと思ったので。 きっと、作者さんの好みからいって、魔女的存在の設定はありそうだし、島に土俗の妖怪やら幽霊やら妖精やらがふつうにいそうですが(笑)、今回の第一話に関しては、人間が犯人というのが正解なのだろうと思います。
そいでまあ、メモ。
☆使用人のひとり、庭師の嘉音は、女の子である。 これは、登場するシーンの描写がいかにも、なところもあるのですが、沙音が、「この子を弟とは思っていない」というような発言をしているので、まず間違いないと思います。 沙音はとっさの嘘がつけない少女という設定になっています。「妹」と思っている子のことを、弟とはいえなかった。 なんで男装しているかということですが、それはこれからのお話で見えてくるのでしょう。執事の源次とのやりとりをみると、なんだかわけありっぽいですね。実は本人が知らないだけで、館の正統な後継者なのかもしれないです。 とにかくこの子はどうも、重要なキャラクターである予感がする。 (雰囲気が似たキャラクターで沙音がいるというあたりが、あやしいと思います。似た感じでキャラクターが二人でている場合、実は片方は重要人物、というのは、ありそうなパターン)。
☆お館様の部屋には中庭に出る出口や隠し通路がある。 源次は「ない」といいましたが、もうひとつの扉はあると思います。源次は金蔵のためなら嘘がつけるから、嘘をついたのだと思います。 使用人たちがきいた「謎の足音」は、隠し通路を行く金蔵の足音だったのだと思います。 つまり金蔵は犯人のひとりだと思うのですが…。 (でも「謎の足音」の正体が、実は座敷童子だった、なんて話もいつかでてきそうですね(笑))。
☆夏妃は、二重人格である。 これはちょっと想像が入りますが、「生まれつきの頭痛持ち」という設定と、子どもの頃からもっている「お守りの鏡」があやしい。 脳に腫瘍か何かあって、もともと乖離しやすい性格だったのではないかと。子どもの頃から、鏡を相手にひとり遊びする癖があったのではないかなあと思いました。 それを、久しぶりに鏡を手にしたことから思いだした。で、久しぶりに第二の人格が目覚めて、抑圧されていたぶん、爆発した。 睡眠薬は自分が処方されているのが手元にあるので、それを応接間にいた人々に飲ませて、そのあと殺したのでしょう。 つまり、最初の六人を殺したのは夏妃(のもうひとつの人格)。ドアノブの血は自分がつけたもの。無意識に手を洗ったので、覚えていない。 最後の「自殺」は自殺ではなく、他の誰かに殺されたのだと思います。 しかし、夏妃さんは、最後の方のシーンの燭台をかんぬきにして、のあたりがかっこよくて泣けます。
☆戦人の妹(?)縁寿のこと。 この子はたぶん、妹だろうと。それも、年令は戦人と大して変わらない、中学生か高校生なんだろうと思います。 戦人が、父親の裏切りを許せないと、あそこまでいうのは、父の浮気が相当長い間だったからなんじゃないかなあと思います。 それと、作者さんの思考にちゃぶ台返し、じゃなくて(笑)、「チェス盤をひっくり返してみる」と(笑)、もうひとりくらいメインヒロインがいた方が書きやすくて愉しそうだし、かなり「読者受け」しそうなキャラクターが作れそうなので、まさか小さい子にはしないだろうと。
で、縁寿がティーンエージャーの女の子だと仮定するとですね。かなり陰影のあるキャラクターなんじゃないかなと予測されるわけです。 お母さんはあの霧江さんなんですから、頭はいい子だろうと。それでいて、「愛人の娘」です。伝え聞く腹違いの兄は、優しくよい子であるらしい。物陰から、数回は戦人をみたことがあるかもしれません。戦人は覚えていないけれど、子ども時代、会社のパーティー会場とかで会話くらいしたことがあるかも。 戦人が優しく明るい少年であればあるだけ、この子は自分を責めたのではないかなあと。 親族会議にでてこないのは、ぐあいが悪いのではなく(病弱なのは本当かもしれない)、自己嫌悪と戦人への遠慮と、親戚たちへの反感があるのではないかな、と思いました。それがわかる霧江だから、会議に参加しなさいという無理強いはしないんじゃないかと思います。
…なんて、推理というより想像を書いてみましたが(笑)、あたるあたらないはともかくとして、「考える」のが楽しかったです^^
いい時間を過ごしました。
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