日々の泡・あるいは魚の寝言

2002年07月05日(金) 売れてなんぼだという話

わたしは、児童文学作家も、売れてなんぼの職業だと思っています。
だって、「売れる」というのは人気のバロメーター。
人気=子どもから必要とされているというわけですから、売れない作家は、子どもから必要とされていない作家だということになる−−とわたしは思ってます。

で、これはわたしがオリジナルで思いついたことではなく、わたしが子ども時代に熱烈にファンだった山中恒先生が、エッセイの中でいつもお書きになっていたことなのですね。学生時代、児童文学の勉強のために、先達の書いた評論やエッセイを読みあさったわたしとしては、そりゃもう神さまのように尊敬している先生のおっしゃることですから、「うん、そのとおり」とうなずきました。
同じころ、わたしは森村誠一の推理小説がたいそう好きでして、この人のエッセイもずいぶん読んで影響を受けたのです。
でで、森村誠一も(ジャンルがちがうので、文学史上の人扱いで敬称略)、同じようなことを書いていました。「人気があってこそ、作家。次々と作品を書き、新刊を出してこそ、作家なのだ」というようなことを。
あの人の女性蔑視的な考え方にはついていけないところもあるんですが、森村誠一の推理小説は当時とても好きでして(『悪魔の飽食』あたりも好きですが)、尊敬していたものです。こんな作家になりたいな、と。

プロになって今年で九年目のわたしは、七月刊の『風の丘のルルー6』で、ついに著書三十冊を数えます(みなさまのおかげです。ありがとうございます)。
いまの日本の童話作家の中では、比較的本を書いている方だと思います。
でも、もっとわたしは、たくさん本を書きたい。
体がついてくるうちは、ずっと子どもたちから選ばれ、新刊を待たれる作家でありたいです。
自己満足的な作品を書くのではなく、かといって「売るための」「うけねらいの」作品を書くのではなく、自分が本当におもしろいと思える作品を、今と未来の子どもたちに読んでもらうために書いていきたいと思っています。
…少なくとも、そんな本が書けるように、努力しますです。はい。

十年後、せめて二十年後には、もっと売れる作家になっていたいな。

今日はD社のIさんと、来年度のシェーラについてうちあわせをしました。
とりあえず、上半期に二冊でることになりそうです。お楽しみに。
がんばるぞー!

そうそう。アカネヒメ3の愛読者カード第一号がとどきました。
19才の大学生の女の子で、アカネヒメの絵が描いてあって、かわいかったです。
愛読者カードをみるのって、なごみますねえ…。
みなさんも、好きな本にカードが入っていたら、書いて出してあげてくださいね。作者から返事がなくても、手元にはいっているものです(その社の営業方針によっては、作者の手元にカードがいかないこともあります)。

#今日の香水日記(笑)
長崎は今日は雨でした。で、お医者さんの日だったので、軽めにウイッシュをつけてみたのですが、待合室で待っている間、ときどき、ふっと甘い香りがしました。軽めの香りだけど、雨の日は湿度が上がるからさすがに香るんですね。
ウイッシュなら、そこまで嫌みな香りにはならないはずだと思いましたが、フィオルッチとかスイラブとか、きついバニラの香りは、今の時期は無理なんだなあとしみじみ気づきました。
家に帰ってから、レ・ミルフォイユのフォイユ・ドンブルを腕に1プッシュ。って、外出するときにはそんなことはしないんですが(人に会うときは下半身につけるのが基本)、家にいるときは自分が香りを楽しみたいから。
これはマンダリンとミント、ゼラニュウムがきいていて、すっきりしつつも、「いいにおい〜」と、自分でうっとりしてしまう香りです。真夏はこれにしようかな?

で、いま夜の十一時過ぎには、部屋の中にデューンの香りが渦巻いてます。
…これはさっき、仕事しながら、部屋をちょこちょこ片づけてたら、古い試供品がでてきて、なにげにキャップをはずしたら、少しこぼれちゃって…。
両手の親指が、砂漠の海辺の花の香りです…。キーボードたたくたびに、香ってる。

☆掲示板で心配してくださったおじゃるまる子さん。ありがとうございます。
香水コンテンツ、無理なく楽しく、やりますね。お楽しみに〜♪


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