日々の泡・あるいは魚の寝言

2002年02月11日(月) 私はここにいる

私がホームページをはじめたとき、それは、「読者のみなさまへの感謝と、新刊情報を載せる場を作るため」であったのですが、同時に、「私はここにいる」ということを発信したいという気持ちもあったのでした。
懐中電灯を、夜空に向かって、振り回しているような感じ。
光の信号で、「ここにいるよ、ここにいる」と、遠い誰かに連絡するような気持ち。

それで今は、上記の二つの願いは、どちらも満たされていると思います。
読者のみなさまとの出会いは、日々あるし、今まで知らなかった、素敵な人たちとも、たくさん出会うことができた。
それで、けっこう、世の中の見方や、人生観が変わったりもしました。

ここ数年、時がたつごとに、仕事が忙しくなってきています。
それはありがたいことなのですが、ホームページ作成に、開設当初ほどは、時間を割けなくなってきています。
でも、私は、ホームページを閉じることはないと思います。

友人知人の方は、まあ、サイトを閉めるとしても、話せばわかってくれると思うのです。でも、まだ見ぬファンの方々は、そういうわけにはいかないでしょう。
うちのサイトは、検索サイトでさがしてきてくれる人や、自著に書いているアドレスを見て訪ねてきてくれる人が多いのですが、そうして訪ねてきた人々が、もしかして、サイトがない、なんてことに気づいたら…。

と想像すると、私はとてもサイトを閉めることができないのでした。
まだあったこともない、どこかにいるファンの人をがっかりさせないためには、まあ、少々大変でも、サイトは運営していこうと思っている村山なのでした。
やっぱ、作家として、自分の本を好きでいてくれる人のことは、がっかりさせちゃ、だめだと思うしね。

ほんというと、あんまり人と接するのは得意じゃないし、本来は気むずかしい方なので、ホスト役は向かないし、ついでにいうと、人の善意や愛情を受けるのはめちゃくちゃ苦手で逃げたくなる方なんですが…。
でも、このネットの宇宙の中で、私はこの先もずっと、「私はここにいる」と、小さな光を発信していきたいと思っています。

#「忙しいのに、このごろ日記をよく書いてらっしゃいますね。大丈夫ですか?」と、とある常連さんから案じていただきました。ありがとうです〜。
でも私ね、日記は、これくらいの量なら、十分かからないで書いてしまうの。気分転換にちょうどいい分量なんだよ。エッセイ書くの、嫌いじゃないしね。

#お友達の夏緑さんが、この日記のことを、メールで、「日々泡」と、縮めて読んでくれていました(笑)。…ひびあわ。どことなく、アワビみたいでかわいいじゃないですか! というわけで、この日記の略称は、「日々泡」と決定しました♪


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