日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年10月20日(土) 寂しい夜景とあまーいケーキ

そういうわけで、赤崎鹿児島市長臨席の上で、椋鳩十賞受賞者と審査員の先生方による、「鹿児島市の教育を考える会議」が始まったわけです。
場所は、海辺のホテルの一室。
新聞記者さんたちや、「教育を考える市民会議」のみなさまがメモをとる中、鹿屋教育大学の先生を進行役に、会議が始まったのでした。
椋賞の審査員は、たかしよいち、長崎源之助、西本鶏介、三木卓、の四人の先生方です。あ、お名前は、五十音順に並べております。
集まった受賞者は、石原てるこ、風野潮、みおちづる、安東みきえ、私の五人でしたが、うち風野さん(USHIOさん)、みおちづるさん(チルチルさん)は、ネットでの友だちですので、なんだか楽しい会議でしたね。
とくに、審査員の先生方は熱心に発言されて、私たち受賞者も、それについていく感じで、会議は盛り上がっておわりました。進行役の方々の話のもって行き方も、心配りがされていて、発言しやすかったなあ……。
みおさんが、「子どもは居場所を求めている」という話をして、私はそれに続けて、「インターネットの活用で、それができないだろうか」という話をしたのでした。
うちのサイトの、子ども用掲示板をみていても(うまく管理ができていれば、という前提の上でのことですが)、バーチャルな世界であっても、居場所があることは、子どもにいい影響を与えるような気がしているので…。
小学校や中学校の先生が、しっかり管理をしさえすれば、学校と学校をつないだ、「鹿児島子どもネット」みたいなバーチャル世界が創造できそうな気がします。
(なんて話をしていたら、奉職先の高校の中で、掲示板を運営しようとしているといってた、monakaさんの顔が頭に浮かんだり。うーむ。私って本当に、風の丘から頭が離れないのね)。

で、会議が終わったあとは、楽しい懇親会があり、ちょっと顎関節症が和らいでいて私は、魚介類食べまくりでした〜♪
でも、お料理がありすぎて、食べきれなかったですね。ちょいと残念。
赤崎市長さんは、私が椋賞をいただいた七年前と、全然変わっていなくて、元気そのもので、でもちょっと人格がおだやかになった感じでした。いい方です。
大体、この不況の世の中で、あのお金がかかる椋鳩十賞を続けているというところが、すごいものです。
薩摩切り子のトロフィーだけで、いくらかかっていることやら……。

みんなにお酒が入って、場がにぎわったあとは、私もお酒が入った「ふり」をして(笑)、西本先生にふだんいえないようなこと(!)をお願いしたりしちゃったりして〜。まあ、ああいう席もいいものですね。
しかし、みおさんと風野さんが、お酒に強いのはびっくりでした。私がウーロン茶を飲むスピードで、ふたりはワインや焼酎を飲むんだよ〜!

懇親会が終わったあとは、「女の子同士」(笑)の、二次会を、ホテルの一階の喫茶店で行いました。
安東さんは初対面だったんですが、私の好きな本、「天のシーソー」の作者さんなので、おあいできるのが楽しみだったのです。
これが、おあいしてみると、お金持ちそうな、香水(フルール・ドー?)をつけた美人の方で、押しが強いし、はきはきしてるし、ひえ、と思ったんですが、話しているうちに、「猫好き」という共通項があることがわかってきたりで、あっというまに、お友達モードに移行しました。
安東さんも私の本を好きでいてくれたということもありまして…。
あの夜も誓いましたが、今後、「天のシーソー」を酷評するサイトがあったら、私が反論しにいくことを約束します(笑)。>安東さん

石原てるこさんは、アダルトな感じの美女でした。
実は、私とUSHIOさんは、かもめ亭常連の小夜ちゃんが、お友達といっしょに会いに来てくれたので、途中で二次会を抜けたのですが、その間、みお、安東、石原の三人の間では、ちょっと大人なノリの話が続いていたらしいです〜♪

その後、私、みおさん、風野さんの三人は、最上階にある大浴場に、真夜中の入浴にいきました。週末ではないから、お風呂はすいていて、私たちはのんびりと、お風呂を独占したのでした。
お風呂のガラス越しには、少しだけ寂しい夜景が見えました。

夜景って、どうしてあんなに哀しいのでしょうね?
東京の、星がさざめくような夜景も、鹿児島の海辺の夜景も、誰かと笑いながら見ていても、心の奥がうずくような寂しい気持ちがするものですね。
ひょっとしたら、子どもの頃、暗くなったからもう家に帰らなくてはならないと思った、あの日の記憶がよみがえるのかもしれません。
でも、もう大きくなった私には、帰る家はなく、無邪気に甘えられた存在も、もうどこにもいなくなっているのです。もはや、他人にすべてをゆだねられるような無邪気さは、もちあわせていないから。
そのことが、悲しいのかもしれない。

しかし、同業者三人で、お風呂にはいる、なんて機会は初めてなので、楽しかったですねえ。私も風野さんも、お化粧落としをみおさんに借りたりして(笑)。
「OL三人娘ミステリーツアーって感じだね」と私がいったら、二人とも笑いころげてたっけ。うん。ほんとう、いい夜だったな。

風野さんとははじめてあったのですが、なんていうのかな、いちいちすることがかわいらしくて、つぼにきてしまいました。
「りぼん」とかの、少女まんがの、ヒロインみたいなんですよ〜。
「明るくかわいくて、でもほんとは繊細な少女」って感じなの。ときどき、ぽろぽろって、小さな失敗をしたりするんだけど、それがみんなかわいいの〜。
そばにいて、世話を焼いてあげたくなるの。
ショートカットの茶髪も、眼鏡も、似合ってて、かわいかった〜。

みおさんは、もう三回目くらいかなあ。あったのは。
彼女とは同人誌でもおつきあいがあったので、もう古いなじみですね。
あいかわらず、蒸留水みたいな透明感と、純粋さのある人でした。
クリスマスに、ポプラのパーティーで会いましょうね☆
…そ、それまでには、いくらなんでも、「海賊少女」を読んでるからね!

次の日は、朝早く、鹿児島を発ち、長崎に帰ってきました。
帰ってきたら、ネットの動物友だちのSHOWさんから、手作りのパウンドケーキやクッキーの詰め合わせに、読みたかったペットロスの本がとどいていて、わーい、と思いました。
ちょうど弟の奥様と姪っ子がきていたので、いっしょに食しました。

ちょっと疲れた脳に、甘くて柔らかいケーキはしみて、私はそれを堪能したあと、かもめ亭をチェックして、一度眠り、そして夜中におきて、みなさまにただいまの挨拶を書き込んだのでした。



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