日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年08月25日(土) さよならMIDI

秋のHP引っ越しに伴って、新しくトップページを作っているのですが、開設一年と三ヶ月を数えて、ついに、トップからMIDIをはずすことにしました。

いやその…MIDIはあいかわらず好きなので、つけておきたくはあるのですが、トップをなるべくシンプルにしたかったので、音楽の窓(javaスクリプトで開くBGMウインドウ)をはずしてしまったのです。

思えば(と、ふとふりかえる)、開設のその日から、MIDIは使っていたのです。最初はホームページ・ビルダー(HP作成ソフト)のおまけについていた音楽素材を貼りつけて喜んでいたのですよね。アイコンをぺたっと画面にはって。
そのうち、フリーの音楽素材を公開しているサイトから、MIDIをもらってくるようになって…。
そこに書いてある貼りつけ方のタグをいろいろ研究するようになって…。
あちこちの音楽素材サイトをめぐったものでした。

MIDIのタグは面白いのです。
パネルをだすださない、音量の大小、再生を繰り返す繰り返さない、自動で再生するかしないか…そんなのがみんな、簡単な記述で変わるのです。
さらに、MIDIを再生するプラグインやアプリケーションによって、対応するタグが違ってくるので、「すべてのプラグインをならすための記述」にこだわってみたりとか…。
でまた、サイトによって、微妙に説明が違ったりもするし。
私は未だに、LOOP="TRUE"とLOOP="infinite"のどっちが正しい記述なのか、わかってません(^^;)。うちの環境だと、どっちも鳴るんだもの。

実のところ、風の丘の歴史は、MIDIの実験の歴史でもありまして、古くから(?)このサイトにいらしていたみなさんは、いろいろ私がいじっていたのをご記憶だろうと思います。
パネルが出たり消えたり、色やサイズが変わったりしたでしょう?
一時期は、メイン掲示板カフェかもめ亭にも、BGMがついていたんです。

ところで。ご存じの方も多いでしょうが、MIDI演奏は、パソコンにとって、けっこうな負担になるのです。
我が家のパソコンe−one500は、当時の新製品で、安いのにいろいろなことができてしまうパソコンだったので、BGM再生しながら、大きな画像をダウンロードしたりしても大丈夫だったのですが、HPの訪問者様には、古いパソコンを大切に使っているかたもいらっしゃいます。
そういう方々のパソコンは、たまに、MIDIでフリーズしてしまうのですね。
おまけに当時の風の丘は、トップページで、音楽再生しながら、javaスクリプトで、花まで降らせていたのです…。+巨大な画像つき。
いやあ。当時はよく、控えめな苦情をいただいたものです(^^;)
ゴメンナサイ、みなさま。私が無知でした。

さて、私はジオシティーズの領域でHPを公開している、いわゆるジオ市民なので、困ったときの駆け込み寺的掲示板、「助け合い広場」に、勉強のために日参していました。過去ログを読むのも何かと勉強になりました。
たまに、ちょこちょこMIDIのタグの関係で、回答する側にまわることもありました。BGMならしたいひとって、けっこう多いんです。
そこで(広場で)知ったことなのですが、高レベルのHPを作成している人(=常連回答者)には、MIDI嫌いの人が多いのですね。
いわく「訪問者の都合を考えず、勝手に音楽を鳴らすのはどうだろう?」
「作成した人間の意図とはまるで違う音で鳴ることもある音楽というのは、そもそも音楽として認めることはできない」etc
ということで…。
(そうそう、かもめ亭には、当時知り合いになった、広場の常連回答者さんで、MIDI嫌いの代表みたいな方がいらっしゃいます。…いろいろ意見をいただいたものです(^^;)。その節はどうもでした。>Meatianさん)。

そんなこんなで、「助け合い広場」では、「MIDIを使うなら、せめて、聞きたくない人がとめられるように、パネルをだすべきだ」という意見が主流だったのです。
「なるほど」と思ったので、私は一時期パネルを使っていました。
それまでは、AUTOSTART="TRUE"とAUTOPLAY="TRUE"で、ページを開くなりMIDI再生させていたのです。
しかし、再生を訪問者に選択させるようにしたら、古いパソコンの人でもフリーズする危険は少なくなるでしょう。
というわけで、パネルをだしたのですが。

これが、なかなか無骨、なのですよねえ。
ページのデザインがかっこわるくなってしまうのです。

そんなこんなするうちに、あれはどこでヒントをえたんだったか忘れましたが、javaスクリプトで音楽再生用の小窓を開かせればいいんだと気づいたのです。
窓を開いたら、MIDIが再生。
開かなかったら、MIDIは鳴らない。
おまけに、見た目が美しい。

これだ、と思いました。
フリーのスクリプトを配布しているサイトで、javaスクリプトをゲット。
早速貼りつけてみたところが、これがお茶目なミスをして、あきさんに助けてもらったり、助け合い広場に駆け込んだりしましたが、なんとか設置しました。

できあがった小窓はなかなかかわいらしく、とっても満足だったのですが…。
ここへきて、ジオシティーズの規約違反なのではないかという疑念が、ふときざしたのです。
ジオでは、ポップアップウインドウをだす場合、必ずその窓にも、ジオガイド(ジオの広告窓ですね)を表示する決まりになっています。
私はちょこっとでもでていたらいいのではないかと思っていたのですが、助け合い広場をみていたら、「小窓はガイドが全体表示できるサイズでなくてはならない」という意見が主流を占めているではありませんか?
でも、ジオガイドを全部表示できるサイズの窓というと…。
フリーチケットシアターの広告窓のようなサイズになってしまいます…。

一方で、フレームにした場合、広告はメインのファイルの中に表示されていればよし、とされているんですよね。
なぜに、BGMウインドウだけが、サブででてくるウインドウ(こういういいかたでいいのかな?)にも広告を表示しなくてはならないのでしょうか?
小窓が出ているとき、常に横にはメインで開いているファイルがあるわけで、そっちには当然広告が表示されています。条件はフレームと同じなのに…。

私は納得いかなかったので、ジオに直接質問のメールを出しました。
うちのトップをみて下さい、と、お願いしました。
すぐに返事が返ってきました。
「規約違反ではないと思います」という主旨のものでした。
「広告だけをよそに表示するためのポップアップウインドウは望ましくありませんが、あなたのような使い方をする分にはかまわないと思います」
という、どこか私の質問とは微妙にずれているような、でもとりあえずはみてくれたんだし、規約違反じゃないということがわかったからいいか、みたいな内容のメールだったのでした。
(その後、この内容を助け合い広場で投稿したんですが、みんな信じてくれなくて悲しかった…。ほんとなんです。うちの小窓、規約違反じゃないんですよう!)。

そうやって…。

マシンの環境がよくない人や、MIDIが嫌いな人にも嫌われないように、いろいろと努力しながら、BGMを鳴らしてきました。
あのBGM、はじめての来訪者や、ネット初心者の方々や、子どもたちには評判がよかったんです。私も好きでした。
私にとって、MIDIというのは、「音楽」というより、素敵な素材、というか、飾りというか、ちょっとした楽しみみたいなものでした。
よそのサイトでも、MIDIがなるサイトは嫌いではありません。

でも、ついに、MIDIをトップから外すときがきてしまいました。
いろいろささやかな工夫をしながら、つきあってきたんですけどねえ。
さよなら、MIDI。

#とかいいつつ(笑)。内部のコンテンツでは、MIDIを聞けるコンテンツも残していたりします。それはやっぱりね♪ MIDI楽しいもの。

…ああ、軽いつもりで書き出したら、けっこう長い日記になってしまった(笑)。



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