日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年07月26日(木) 絵描きさんを捜してネットの海をゆく

十月出版予定で、短編集の出版が決まりました。
で。
原稿は、ほぼ形になっているのですが、問題はイラストです。
児童書は、これで、本のイメージががらっと違ってしまうのです。

児童書作家さんには、絵は担当編集者さん任せになさる人も多いようですが、私は違います。
ある時期から、こちらの希望もきちんと伝えるようにしているのです。
そんなこんなで、今回もまた、挿し絵候補の人を考えているところです。
(もっとも、絵描きさんを決定する最終権限は、編集さんにありますし、当然、画家探しをメインで行うのは、編集さんです)。

さて。今回の本の挿し絵は、コンセプトとして、
「エッチングや細密画のような、繊細で古風な絵」
「アニメ風や漫画風は避けよう」
「美術的に、レベルの高い絵」
と、いうことになっております。

これはしょうがないというか、主人公(メインの語り手)が、アマチュア画家で、登場人物も、美術関係の人がやたらでてくる話だからです。
色名や画材も、いろいろでてきます。
舞台は古い喫茶店で、おとなっぽい話です。
今回はとにかく、「美術」で「古風」なのであります。

そしてもう一つ。今回は絵描きさんを選考する上で、なるべく、新しい出会いをしたいね、と、担当Nさんと話しているのであります。

そんなこんなで、ここ三日ばかり、私も(Nさんも)、ネットをさまよって、画家候補の人を捜しているのでありますが…。
リストアップの作業中なのでありますが…。

うーん。
まあ、ここを見る人の中には、イラストレーター志望の人も多いようなので、何かの参考になるかもしれないから、「ネットで作家が画家を選ぶとき、好感を持ちやすいのはどんなHPか」を書いておきますね。←もちろんこれはあくまで私の場合です。

1.トップが重たすぎないHP
検索エンジンや、ウエブリングで、まわってさがすことが多いので、トップがあまりにも大きいと、途中で飛ぶのをやめたくなります。
コンテンツが重たい分には、覚悟して待つので、いいのですが…。

2.小物や背景も描いてあるイラストがあること
人物の絵ばかりあるサイトがほとんどなのですが、挿し絵を頼むときには、当然、背景や小物も描いてもらうことになります。
人物の絵しかないサイトでは、絵描きさんの実力がわからないので参考になりません。

3.好感が持てる内容の日記エトセトラがついている
趣味でやっているHPの場合、問題はないのですが、お仕事がほしくてHPを公開している人は、訪問者に好感を持たれるコンテンツにしておいた方がいいと思います(^^;)
どんなに絵が上手な人でも、18禁ゲームに異常にのめり込んでいるという内容の日記が付いていたり、精神的にあまりにも不安定な日記だの、世界を呪詛するような内容の日記が付いていたりすると…。
作家も編集者も人間ですので、ヤなやつはヤですから…(^^;)

大体上記の三つが守ってあると、まあまあOKかもしれません。
WEB画家のみなさん、みなさんの知らないところで、作家や編集者が貴方のサイトをまわったりしていることもあるんですよ〜。

…それにしても、疲れた。

でも、今回の本にはあわなくても、ほかのわたしの本にはあいそうな画家さんのサイトをたくさんお気に入りにいれたので、ちょっと収穫でした(^^)






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