日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年06月19日(火) 雨の夜の猫と金魚と

…暑い。

暑くて、死にそう。
そう、私は暑さと湿気に弱い女なのです。

夏は、日本人じゃなくなりたい。←切実

今夜は、長崎市は台風のような雨風に襲われていて、めちゃくちゃ湿気が多いです。泣きたいです。
そんな中、金魚二匹入り60センチ水槽の水が汚れているような気がしたので、水換えを決行しようと思いました。
だってほら、豪雨のせいで電気がとまったりしたら、水もとまるから。
水がでてくるうちに、換えておこうかなと思ったわけですね。

水を換えるためのポンプは、お風呂場の壁にひっかけてあります。
いそいそともってきて、水槽に入れ、そのまま近くにある台所の流し(母さんすまないねえ。衛星観念乏しくて)に反対側を差し入れて。
気持ちよく、水をぶしゅっと……。

でない。
それがでないわけですね。ふしゅううううっと、むなしい音がするだけで。
ホースに穴があいていたのです。犬歯の形に。

そう。
犯人は、りや猫でした。
必殺ワーキングキャットりや猫は、面白いものを発見すると、何でもかんでもおみやげとして人間にもってきて見せないときがすまないという性癖をもっています。
そんな彼女の一時期のトレンドが、この金魚用水換えホース。
彼女の背丈より、ずっと高いところにつるしてあるホースを、とびつき、殴り、くいついては、壁から引き下ろして、床にたたきつけたところを、得意そうにくわえて、ずるずるとこっちまでひきずってくるのでした。
ええ、廊下を転々と水で濡らして。

このごろ飽きたのか、ホースの運搬はしていなかったのですが、あの、ホースに執着していた時期に、穴を開けていたに違いない。
おそるべし、アメリカン・ショートヘア。

結局、バケツで水をくみ出し、バケツで新しい水を入れました。
カルキ抜きに使っている麦飯石溶液がきれていたのですが、どうせうちの巨大金魚どもは、大したデリカシーをもっていないので、水道水をまんまいれました。
ま、どうせ三分の一の水換えだし。
で、室内の湿気が、さらにあがったところで、ストレイナーだったかを(水槽の部品です。水を汲み上げる管みたいなの)はずして、洗って、元通り水槽につけて。
電源再びオン。

……動かない。

うそー。とか思って、あちこちいじってたら、なぜか動き出しましたが、正直言って、なぜ動かなかったのかわからなかったので、気持ち悪かったです。
明日にでも、明るいお日様の下でもいちどばらしてみなければ。

…って、明日は朝から、「ちゃぐりん」編集部に電話しなきゃだった。

「ちゃぐりん」といえば。
もう一つ猫ネタがあるのでした。
夕べ例の五枚の童話を書くために、遅くまで台所で働いていたのですが(なぜ台所で執筆するかというと、部屋で書いていると、ケージでねせている、りやがいつまでも騒いで寝ないからです)、三毛猫レニが、陣中見舞いをもってきました。
お気に入りのぬいぐるみの、コロちゃんです。

ぬいぐるみを口にくわえて、「うみょー、うみょー」と鳴きながら、レニはやってくるのです。そして私の足下におくと、「にゃあ」とはっきり鳴いて、自分だけ部屋にもどって寝てしまうのです。
実は、レニはいつも、私が台所で夜更かししていると、コロちゃんをもってきてくれるのです。そいで、自分だけ帰っちゃうの。

さて。昨夜の場合。続きがありまして。
コロちゃんをもってきたあと、しばらくしたら、今度は部屋のパソコンのそばに置いていた、私の自然石のブレスレットをくわえてきました。いつもどおり鳴きながら床において帰って、そしてまた、部屋にもどって…。
あきらかに次に何をもっていくか、物色する目で、私の部屋を見回しているのです。
でもその目が、パソコンディスクの上に飾ってある、アクセサリー類の方を向いていたので、とめました。
誤飲の危険がある物は部屋に置いていないけれど、金属や石はやっぱりちょっと口にくわえられると怖いので。
(パソコンディスクと仕事机にはのらないようにしつけているので、ちょこちょこ小さい物も置いているのです。とがったものとかはおいていないのですが。
その、「いつもならさわってはいけないはずの所」に、夕べのレニは手を出して、いろんなものをもってこようとしていたのでした。なぜかは知らないけど)。

うーん。
レニにとって、やはりあれは、陣中見舞いなのだと思いたいです。
「お仕事大変ね。でも早く寝ましょうね」みたいな。

というわけで。
今夜もいっしょに寝ます〜☆


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