日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年06月17日(日) 五枚なんてキライだ

えーっと。
二十日〆切で、「家の光協会」の子ども雑誌、「ちゃぐりん」の童話の依頼を受けてます。そうです、JAといえば天下の農協様刊行の、大量に印刷されるらしいと噂の雑誌であります。
家が公務員だったもので、農村で育ったことのない私には、資料としていただいた「ちゃぐりん」はめずらしかったです。
一応ご存じでない方のためにちらっと内容を書いておくと、小学館の学習雑誌に、農協関係の漫画や読み物がほどよく配分されている感じです。
お料理からインターネット、無人島での生活の仕方(!)まで、なかなか楽しく、これが月に一度農協からとどいたら、楽しいだろうなという感じでした。

でまあ、私に依頼が来たのは、「童話のワンダーランド」という二千字の童話のコーナーなんですが…。
受けたときは、「二千字=五枚か、楽でいいかも☆」なんて思っていたのに、いざ何を書こうかとなると、五枚はけっこう難しい。
短すぎるんです。

人間得手不得手がありまして、私の得意は、150以上できれば250枚、あとは長ければ長いほどうれしい、というものなので、五枚はねえ、辛いかも(^^;)。

いや、暗い話なら書けると思うんです。
「道ばたに捨てられた子猫が、死んでいく話」とか、
「迷子になった自分を助けてくれた少年は、事故死した子どもだった」とか、
「謎の防空頭巾をかぶった少女は、学童疎開した少女の幻だった」とか。
こういうネタは、五枚くらいが書きやすいんです。ほどよく余韻が残るから。
でもなあ。先方から、電話で、「心躍る楽しい話でお願いします」というような主旨のことをいわれちゃったので…。
ちなみに、参考としていただいた6月号に載っていたお話は、手島先生のずばり、アフリカの幽霊少女のお話でした…。

あうう。
怪談はさけたい。
怪談は書きたくない。
ううう(涙)。

明るい怪談というてもあるけどなあ。
心躍る明るい怪談…。←そこはかとなく、いやかも。

そんなこんなで、いまちょっと頭痛胃痛が続いていて、鬱はいってます。

そういえば、「季節感も忘れずに」っていわれちゃってるんだなあ。
九月号。これから真夏が来るというのに、九月の気持ちにならないとにゃー。

実は一つ考えたんだけど、どう考えても枚数オーバーになる話があって、これはいずれ、どこかに売ってやろうと思っています。
日本で孤独に暮らしているおばあさんの魔女と、親切な狐の話。
(この設定だと、「日本に来た魔女」がなぜ来たかという設定だけで、原稿用紙二枚は使ってしまうのですな。最低十枚は必要なお話です)。

#ところで。
いま使っているこの貸し日記やさん「エンピツ」の今日の人気投票第一位(笑)の、日記がえらくおかしかったので、アドレスを書いておきます。笑ってください。

観音さんの日記

もちろん書いたのは私の知らない人。でもこういう楽しい日記なら、公開してくれても世のため人のためかもしれない(笑)。
おおっと! 私が読んだのは今日のぶんだけ。自動車学校の話だけです。ほかの日に何が書いてあるかは知らないよー。ちょっとスリリング?


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chayka [HOMEPAGE]