日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年05月04日(金) 怪奇の冷蔵庫

以前から購入してみたかった、猫用自然食フード、ソリッド・ゴールド(一部で有名)が、先日、手に入ったのです。
もったいなくて、封を切ってなかったのですが(だって、お高いんですもの)、今日、開けてみました。
うちはだいたい、メインが自然食フード、アボキャット、ニュートロマックスあたりを中心に与えているのですが、同じ自然食でも、ソリッドは食べるかな、と、おそるおそる差し出してみたら、縞三毛レニは、「えーなにこれえ?」みたいな顔をして、そっぽを向きました。意外なことに、「うわうわうわ、おいしそう。いい匂い」と、興奮して猫皿に突進してきたのが、アメショーりやでした。
レニも、アボキャットに混ぜるとだまされて食べることがわかったので、ほっとしました。せっかく買った長崎じゃめずらしいフードですもの、使いたい。

さて。いつもはドライフードの袋は、風通しのよい場所におくだけなのですが、ソリッドは、「初夏から夏にかけては、冷蔵庫に入れてください」みたいなことが書いてある。
「ま、それもいいかもね」と思って、冷蔵庫の野菜室あたりにいれたのですが、数時間後、母親が絶叫するわけですよ(笑)。
「この茶色いつぶつぶしたものはなに〜!!!」
「高級な自然食キャットフードだけど?」
「なんで、冷蔵庫に入っているの?」
「いれろって書いてあったから」
「そうじゃなくて、猫の餌でしょう、それ」
「だけど、別に変なモノが入っているわけじゃなくて、材料は、ラム肉とか大麦とかだよ。いいじゃないの、別に」
「猫缶の残りがはいっているだけで気持ち悪いのに! それに、冷蔵庫、せまいのに、野菜をいれる場所がなくなるでしょう!
だいたい、いつも、お金がないとかいってるのに、どうして贅沢なもの買うの」
「猫に長生きしてほしいから。自分の稼ぎで買ってるんだし、いいじゃん」
「こんな汚い家に住んでいて、猫にだけお金を使うなんて…」
「私はうちにもお金使ってるよ。大体、その冷蔵庫買ったの私じゃない? 全自動洗濯機も、オーブンレンジも私が買ったでしょ?」
この時点で、母親、ぶちきれたので(笑)、その後、会話しておりません。
ああもう(^^;)。ふだん、レニ&りやのことを、かわいいとかいってるんだから(自分は世話なんて全然しないで)、冷蔵庫の片隅くらい使わせなさいってば(笑)。

…ところで、私には、母に言わなかったせりふがあります。
「お母さん。今更、ドライフードごときで、おどろかなくてもよかったのに。
だって、うちの冷蔵庫には、すでに、金魚用の赤虫のパックも、バクテリアも、薬品も入ってるんだから♪」

ごめんね、ママ☆

しかし、早いところ、家を出て、独立したいものですな。
世捨て人になりたい(しかし、ネットはする世捨て人ね☆)。
うちの母親、すごく話好きで、テレビとラジオが好きなので、一緒に暮らしていると、すごく耳が疲れるんですよ〜。
私は必要なとき以外は、音無しで暮らしているし、誰とも会話したくないんで。
とにかく、成人した女が実家で家族と同居しているというのは、おかしいと思うので、なんとかして猫といっしょに、独立するのが私の叶えねばならない夢です。

…それにしても、母親というのは、どこの母親もああ、エンドレスにおしゃべりなんですかねえ?
話の内容に同意できないから、うなずかないで無言で新聞よんでても、延々とひとりで話し続けるから、「その話はもう聞きたくないからやめてよ」というと、「内容に興味があるから黙って聞いてるのかと思った」とかいうし。
でまた、母親の語る話というのは、うわさ話とかいやな話とかで、暗いので、きいていて気が滅入るんですよね。私は明るい話や前向きな話幸せな気分になれる話を、そういうのだけを聞きたいし、自分もなるべくそういうネタで話すことにしているので、暗いうわさ話で盛り上がれる母親の精神構造が理解不能なのです。
暗い話が好きっていうのは、バスで乗り合わせたあの年代の女性同士が話すのをきいているとわかるので、その年代の女性の共通要素のような気もしますが。…何が楽しいんだろう?
そういえば、「おもいっきりテレビ」の人生相談コーナーとか、ずっとつづいてるということは、「熟女はみんなよそんちの暗い話が好き」ってことなのかなあ?

とにかく、年とっても私は、絶対に、テレビの人生相談を楽しみにみるような熟女になるコースをたどるつもりはないですね。うん。
めざせ、浮世離れした、妖精のようなおばあさま、なのだ。







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chayka [HOMEPAGE]