こんな心理テストがあります。
「あなたが野原を歩いていると、目の前に塀があります。それはどんな塀ですか? そしてあなたは、その塀を見て、どうしますか?」
数年前に、友人たちと、よく、これで遊びました。誰から教えてもらったんだったかな? それは忘れたけど。 ちなみにわたしの答えは、「塀は、煉瓦造りのがっしりした大きくて高い塀で、ちょっと乗り越えられない感じだけど、幅はあんまり広くないかな? で、塀があるからには、なんとしてでもそれを乗り越える。大変かも知れないけど、けっこうなんとか簡単にこえちゃうんじゃないかと思う。塀のそばを通り抜けてむこうにいくことができたとしても、塀をこえずにはいられないなあ」 某友人のこたえ。「塀は木でできた低い塀で、あちこちに破れ目とか節穴とかあって、向こう側がときどき見えるの。でも、幅が広くて、ながーく、つづいているから、それに沿ってわたしはずうっと歩くの。のんびり歩くの。で、だんだんそれが楽しくなってくるかも知れない。塀は越えないなー」
…みなさんも、考えてみましょう(笑)。
実はこれ、ご存じの方もいらっしゃるでしょうが、「塀」というのはその人にとっての、トラブルや試練を象徴するもので、実際にナニカのトラブルがあったとき、その人がまずどう思うかが、この答えからわかるのだそうです。 「塀に対してどうするか」で、トラブルに対する態度がわかるらしい。
これって(笑)、わたしと友人に関しては大当たりです。 ふたりで大笑いしたものです。 で、それをまた、今回しみじみお互いに納得する出来事がありました。
某友人、マルモトイヅミは、いま、HPを立ち上げようとしています。 彼女は漫画家。アルバイト先で、パソコンをおぼえました。クォーク?とか、イラストレーターとか、そういう高度なソフトもつかえます。 …ただし、マックなら。 彼女は今回、ウィンドウズパソコンを入手しました。バイオです。 前回、セットアップの時も手伝いにいったものですが、今回、3月28日に、二回連続でまたまた手伝いにおしかけたのでした。今度こそ、ネットに接続して、ジオにスペースとって、HPをアップしちゃおうとわたしは張り切りました。<世話好きさっちゃんと呼んでくれたまえ(笑)。
アジアンテイストな雑貨が一杯の彼女の家に行き、起動したパソコンを見たら、タスクバーが上に浮いていた(笑)。 「だって、バーが上にないと気持ち悪いんだもの」 マック使いって、そういうものなんでしょうか? 壁紙が、彼女がデジカメでとった、かわいらしい駄菓子屋の写真(お菓子を入れた瓶が一杯並んでいるの)に変わっていた。ナイス。 オリジナルのかわいい少年探偵の絵も、画像ソフトでかっこよく加工されているのを見た。HPも、ほぼ完璧にできあがっていたですよ。やっぱり、お絵かきのセンスのある人は、HPを作るのがうまいんだなあと思ったものです。
で。 このHPアップロードのお手伝いがどんなにドラマチックなものだったかは、いつかマルモトがHPで書くかもしれないし(笑)、これ以上は、保留にしておきます。でもとにかくいろいろあって(とどめのように、いきなりODNがサーバートラブルとか起こすしねー)、けれどなんとか、ふたりで乗り越えてきたのでした…。 ふたりの旅はまるで未知の大陸をいくかのようで、我らを導いた地図は、夏緑博士の「ジオシティーにHPをアップする法」だったのでした。ありがとう、夏博士。あれを印刷してもっていっていて、正解だったのです。
なんとか、トップページだけアップした後、やつれ果てた面もちの友人曰く、「ありがとう。わたし、なんかもうとちゅうでどうでもよくなってた。またいつかやればいいやと思ったし…。あなたがいなければ、アップできなかったと思う」 そう、何度も彼女は、「もういい、もうやめようよ」といっていたのでした。 でもわたしはまるで、エスキモーの少年をそりに乗せた犬ぞりのリーダー犬のように、「まだいける。まだはしれる。れっつごー」と、極北をめざして走っていたのでした。…そりから脱落しかけた哀れな少年をひきずったまま(笑)。
私たちは、ふたりで、「犬ぞりで塀を越えたね」と、笑いました。
私は、やっぱり、目の前に塀があったら、乗り越えたいですね。塀が遠くに見えていて、自分の進路と関係なくても、そこまでいって、越えたいです。 塀のそばにいて、乗り越えようかどうしようか迷っている人がいたら、むりやりお尻を押して、越えさせてしまうと思います。 …あるいは、犬ぞりにのせて、塀を越えて行きます(笑)。
<付記> 犬ぞり少年もとい、少女のマルモトイヅミのHPは、今のところ、4月8日、花祭りの日に開設される予定です。乞うご期待。ちょっとしぶくていい感じですよ。彼女の絵のほかに、犬猫の写真とか、風景画などもあります。
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