日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年03月06日(火) うちのイノシシ娘と猫専門病院とモバイル

アメショーりやちゃんの背中には、まるで、イノシシの子どものような、黒いしましまがあります。うりぼうです。
でもって、猪突猛進に走ります。
昨日だったか、いつもは開いている扉が閉まっていたので、まともに激突して、Uターンして帰ってきたりしました。

毎日、少しずつ、ケージから出して、先住猫縞三毛レニちゃんと対面させていたのですが、今日の朝から本格的に、ふたりをあわせてみると……。
しばらくエンドレスで、おにごっことかくれんぼをしていました。
ふたりとも、すこぶるたのしそうでした。
てことは、レニは二歳のくせに、生後3ヶ月の子猫と知能程度は変わらないということなのでしょうか(笑)? ひたすら同レベルで遊びほうけてました。
ただ、レニは、テーブルの上から、床にいる子猫に飛びついたりするので、ちょっと気をつけないと、別の意味で危なそうです(レニは、人間にも、とびついてくるやつなのです。どうも愛情表現らしい……)。
りやがうちに来て、一週間経ちましたが、レニとの相性もなんとかなるかな、という展望が開けてきたような気もします。
どうもみなさま、心配をおかけいたしました。
でも、二匹の猫をいっしょに飼うのって難しいという話を聞いていたから、かなり、どきどきしたんですよ。最初のころはレニは怒っていたし……。

さて今日は、りやをつれて、はじめての予防接種にいきました。
猫を健康に飼うためには年に一度か二度、三種、あるいはプラス一種の予防接種が必要だとされています。うちは室内飼いですが、猫の病気のウィルスは、人間の足にくっついてでも家に入ってくるという話だし、実際うちの猫(特に亡きランちゃん)は、よく風邪をひいていたので、症状を軽く抑えるために、うちは注射につれていっているのです。
で。いままでは、うちの猫たちは、もう十年通っているKクリニックにつれていっていたのですが、ちょっと今回はあの病院に行くのがまだ辛いので(先生のことは信頼しているのですが)、気分を変えて、ペット屋さんから噂を聞いた、Nクリニックにいってみることにしました。

猫専門病院Nクリニック。
若い女医さんがやっている病院。
飼い主がいいかげんだと、叱られるらしい。
猫専門病院だけに、猫好きなお医者さんらしい。

ペット屋さんで聞いた噂を思い出すにつけ、わくわくする病院です。
タクシーに乗って、800円ほどでついたそこは、あやしげな細いビルの二階。
(あとで友人に聞いたところでは、1階は居酒屋、3階は探偵事務所だそうで)。
階段を上って、扉を開けると。

いきなり、頭突きをするようにお迎えに走ってきた三毛猫が一匹。
猫が外に出ないように気をつけながら、あわてて中にはいると。
病院の中は、猫だらけでした。
その数なんと、15匹。あっちにこっちに、猫だまりができています。
女医さんは、明るい感じの化粧っけのない四十代?の女性。
ぱっとみ、きれそうな人だなあと思いましたが、それにしても……。
猫たちは、顕微鏡のそばにうずくまり、器具を消毒する機械の上に寝そべり、床のあちこちにある猫ベッドにだんごのようにはまりこみ、猫のアスレチックに上ってこちらを睥睨し、前述のフレンドリーな三毛猫は、犬のように私にまとわりついて離れません。
ほとんどが病院の猫、あずかりものもいるということでした。
……この先生が猫が好きだというのは、本当のことのようでした。

先生はてばやく、なれたてつきで、りやの健康診断をしました。
体温を測り、聴診器をあて、内臓のようすをおなかをさわってたしかめ、合間に私にりやの日常についてたずね。
肛門に綿棒をいれて、糞の残りを取り、顕微鏡で覗いたところで、電話が鳴りました。どこの誰とも知れない飼い主さんの相談に乗りながら、顕微鏡を覗き続け、電話を切って、「寄生虫はいませんね」と、いいました。
で、りやの背中に注射。
予防注射についての資料を渡され、少し猫の話などしましたが、その間も、病院の猫たちは自由に診察室の中を歩き回り、りやはりやで、「あの猫の山のなかにまじるのー」ともがきはじめたので、私はとっととキャリーケースにいれました。

本棚には、着替えが何着もかけてありました。
足下には、ゴミ袋に入った、何本もの缶ビールの空き缶がありました。
ひょっとしたら、この先生は、病院に泊まり込むこともあるのかも知れないな、と思いました。
受付カウンターのそばには、ほこりまみれのキーボードがなぜかあり、本棚には、「猫の手帳」といっしょに、猫の絵本がたくさんありました。

私が通っていたKクリニックの先生は、潔癖な先生で、いつも診察室には、ちりひとつ落ちていませんでした。診察時間以外にいったことがあるのですが、そのときは、電気が消えた診察室の手術台の上に、いつ急患が来てもいいように、手術道具が、きっちりと等間隔に並べてあったものでした。
先生は白衣がよく似合っていて、すごく「医者」という感じの人で、遊びも趣味も特になく、園芸はでも好きかな、という人で、飼い主におべっかを使うこともなく、どこか、人間嫌いな雰囲気を漂わせている人でした。

三毛猫をだっこして喜んでいた、茶目っ気のある感じの今日の先生と、K先生とでは、かなり個性が違います。
けっこう、好き好きあるかも知れないなあと思いました。

私はとりあえず、三週間後にもう一度、今日の病院にいってみるつもりです。
りやの二度目の注射があるので(子猫の初回の注射は二回するのです)。
それに、あの女医さんのことを、もっと知ってみたいので。

さてさて。
注射のあとのりやですが。
ランコが予防接種でアレルギー反応を起こす猫だったので、りやはどうかなと思っていたのですが、全然まったく元気でありました。

そうそう。モバイルパソコンを入手しました。
ThinkPad1620ですよん。
でも、去年の秋製造のものだから、OSはミレニアムなのに、メモリが64しかない。今日、一太郎11をいれてみましたが、うーん。なんか、もったり遅い気がするのは、気のせいかなあ?
いずれ、メモリを増設していく予定。
……だけど。仕事のためとはいえ、かなり、懐が痛かったです(涙)。


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