日々の泡・あるいは魚の寝言

2001年01月30日(火) バンビーノ

という本を昨日から読んだわけです。
理論社の本です。
そう。今読んでいる、2000年度の国産児童書読書マラソンの途中で読んだわけですね。書いたのは純文学系の新人の方。

…今日、やっと読み終わりました。今さっき。

感想。

誰かこの本がいいたいことを教えてください(切実)。

いや。これは嫌みじゃなくて、今までいろいろ本を読んできた中で、ここまで意味が分からない本もめずらしかったもので。
ここまでわからないってことは、きっと私以外の読書力のある人は理解できるのかもしれないなあって。ものすごくハイブローなのかもって思っちゃって。

ふつう。
技術的なところで劣っている本や、作者の思想が浅い本は、「これはねえ」の一言ですむんですが、ここまでわけがわからないと、怖じ気づいてしまうのです。

なんか、私が間違ってるんじゃないかなあって。

そういうわけで。
「バンビーノ」のよいところや、鑑賞の仕方がわかる人は、教えてください。

…えっと。
個人的な趣味としては、主人公の「子どもになる呪いをかけられた大人」が、もろ、「名探偵コナン」にかぶるのがすごく目障りでした(いやきっと、キッチュな演出のつもりだったんだと思うけど)。もひとついうと、「ウサコ先生」ってやっぱり、月野うさぎちゃんなんでしょうか、元ネタは。

ひじょーに素直な感想をいわせてもらうと、こんなに苦痛な読書は久々でした☆
こんな本音は、論文には書きませんけれど。

同じ理論社の本でも、「天のシーソー」は本当によかったのになあ。
あれは、干天の慈雨のように心にしみる本だったなあ。
あと、十冊くらい読む本の中に、またあんな名作はあるんでしょうか?
あってほしいなあと、祈るように思います。


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chayka [HOMEPAGE]