CORKSCREW Diaries(米国編)
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2002年03月09日(土) 釜山滞在記その1


2002年3月7日 木曜日 大阪-釜山

韓国に行くのも久しぶりのことだ。
久しぶりって言っても去年の6月に行ったところだから、それほど久しぶりって訳ではない。
あの時の旅は、精神的にどうしようもない時に行ったものだから、やることなすこと全てが裏目に出てしまい、本当にどうしようもなく終わってしまった。全く海外まで出て苦行僧みてえな旅だった。
旅行年代記にも完全に抹殺されてしまっているこの時のソウル行き。
それでも久しぶりに韓国に行ってみようと思う気持ちになったのは、バイト仲間の亮佑が、釜山に日本語の先生をやりに行ったと言うのが大きい。
以前僕は彼に対してエールを送る文章を書いたが、彼は見事に海外でやっている。
韓国人の友達もたくさん作って、大変ながらも楽しい毎日を過ごしている。
今回出会った全ての人たちに感謝しながら、この文章を書いて行こう。


釜山までの距離は短い。
おそらくは日本から行ける最も近い海外の都市が釜山じゃないだろうか。
なんたって、関空からの1時間半で着いてしまうんだもんねえ。
実際の飛行時間は1時間ぐらい。京都〜関空間の方がよっぽど遠いのだ。
まあそんでも一応国際線ってことで、集合時間はきっちり二時間前だったりするんだよねこれが。って思いっきり20分ぐらい遅刻して行く。ダブルブッキングとかさすがにまさか無いでしょう。行きはお金をケチって関空快速で行くからしょうがないのだ。
ということで勿論20分ぐらいの遅刻は別に大丈夫なのだった。
乗ってしまえば後は着くだけ。平日の木曜日ってこともあり、関空自体も人は少なかった。
ざま〜みやがれなんて思いながら僕は飛行機に乗る。
しかしフライト時間は短いね。新聞読んで、機内雑誌を読んで、ご飯食べてビール飲んだらもうそこは釜山。寝てる暇なし。今回はやっぱりタイトなスケジュールで来たからかな、なんか疲れてて、行きの快速でも眠ってしまった。珍しい。

そんなんで飛行機は釜山に着いた。
まだ午後二時。早い。ウォンのレートはちょっとだけ高くなっていた。
すぐにテレホンカードを買って亮佑に電話する。繋がらなかったらどうしようかって少し心配だったのだが、電話は幸いにして繋がった。良かった〜。
亮佑には着いたらまた電話すると伝え、とりあえずはエアポートバスで市内へ移動だ。
バス停が良く分かんなくって、聞いたわ。
「エアポートバスの停留所は何処ですか?」って。
もちろん韓国語。通じた! やった!
しかし肝心のバス停が結局何処か良く分からんくって、で探していたらバスがやって来た。
で聞いてみる。
「このバスは西面(待ち合わせの場所)まで行きますか?」
「そうだ」というお答え。どうやら僕の韓国語も多少はどうにかなるらしい。
でそのまま市内へ。
市内へ行くバスとかは基本的に乗り過ごしたら困るので起きているようにしているのだが、どうも今日は本当に疲れがたまっているらしい。うつらうつらしてしまった。気ィ緩んでるな〜。まあ韓国は5回目と言う事もあり勝手が分かってるからな〜。亮佑がいると言うのは本当に有り難い。一人だったらさすがに緊張してたと思うわ。

かくしてロッテデパートに到着。
釜山は寒かった! 
本当は春っぽい服装で来るはずだったのだが、来なくて良かった。
しかしマフラーをしている人はあんまり見ないなあ。特に男の子。やっぱりファッションに違いがあるのだろう。迎えに来てもらう間、そんなことを思いながら周りの風景を眺めていたのだった。

そして亮佑来る。
4ヶ月ぶりだがヤツもあんまり変わっていないなあ、どこをどうみても遠目からでも完璧に日本人と分かるんだもの。でもやっぱり嬉しくなって自分の方から声をかけに行く。ということで久しぶりに亮佑と再会。何回も来ているとは言っても、やはり知りあいに会うのはとても嬉しいものだ。

夕方から授業があるということだが、まだ時間も3時半ってこともあり、まずは荷物を亮佑のアパートまで置きに行く。どんなところに住んでんのかすごく興味があったが、まあなんというか、普通のアパートだった。床がオンドル式になっているのがいかにも韓国らしい。そんなにきれいなところでもなかったけれども(失礼!) でも十分に住めるところだった。家賃は3万。安いなあ〜。浴槽はないけどシャワーは一応付いている。

で小腹が空いていたのでロッテデパートのフードコートに行くことにした。期待していた機内食はいなり寿司とサンドイッチと言うなんともはや食欲を満たしてくれるようなものでは無かったんだよね〜。でまあ、ジャジャ麺を食べたんだけど、どうもあまり・・・今一つ口に合わなくって、結局亮佑に食べてもらってしまった。あ〜しまったなあ、素直に石焼きピピンパプかネンミョンでも食べておけば良かったな〜。いきなり失敗してしまった・・・。


そんなわけでまあ、町を歩いてみる。本屋とか、雑貨屋とか、いろいろ寄ってみたけど、まあ今ンところは今一つピンと来ないかな。一緒に行っていることもあって、あんまりじっくり立ち読みとかも出来無いし。初日から買い物とかをしてしまう気にもちょっとなれなかったかも。

なんだかせっかく街を案内してもらったのに申し訳ないと思いながらPAGODA学院へ。地上5階建ての近代的なビルでびっくりした。なんか想像したのと違ってる。なんかねえ、教室みたいなところに数十人の生徒前にして講義する塾みたいなものを想像してたんですけど・・ どうみても少人数クラスで学ぶなんかNOVAみたいな感じのところだ。まあ当たり前といえば当たり前なんだけど。そうだよねえ、そりゃあ。

しかし日記にも書いたけどこの学院の学生、めちゃめちゃ美人が多いです。
もうすごいですよ。こんなきれいな学生が多いところでアンタ働いてんのかい! 亮佑! 羨ましい・・・。しかし皆さん左手の薬指に指輪しているのがすごく気になるんですけれど・・・ 結婚してるの〜? ねえ? 
「聞いてみたらどうですか?」という亮佑だけど、ンなもん聞けるかボケ! 
さすがに外国に来てまでお国の恥を晒すような真似は出来ンなあ。すごいしたいけど・・・。

PAGODA学院の講師室で韓国日記を書く。いやあ、こんなに簡単に日本語が入力できるとは思わなかったわ。英文の日記になってしまうかと思ってたけど、日本語の日記がこんなに簡単に書けるとはありがたい。


さてPAGODA学院の日本語科の主任、韓京先生(ハンギョン)にご挨拶。亮佑の直属の上司ってことでとっても緊張・・・あ〜でも思ったよりも若くて、キュートだった〜。(もっと怖そうな人を想像してました、すみません)
実際に日本語のクラスにゲスト参加するのは明日からということで、
今日はハンギョン先生のクラスで、日本語の発音をやってもらうということで参加。

「いいんですか?先生?」って聞いたら「ぜひどうぞ」って言ってくれたので喜んで参加させて頂きました。
最初は10分だけって言うことだったんだけど、どうせ暇なんで結局一時間たっぷり授業に参加させてもらって、日本語の発音を「あいうえお」から練習。僕はどっちかって言うとこういう授業を亮佑はしているのかなって思っていたんだけどまあ考えてみれば韓国に来てから4ヶ月目でまだまだそれほど韓国語が話せる訳でもない(そりゃあ僕よりは話せるけど)彼が韓国語が頻繁に飛び交うクラスを担当するのはさすがにちょっと難しいかな。

しかしすごい緊張したなあ〜。生徒さん20人ぐらいを前にして講義するなんて始めてだもんね。
塾講師とかもしたこと無いし。いやあ、でも楽しかったです。
ハンギョン先生が、僕のことを「先生」って呼んでくれるのには照れてしまったけど。
ただの一般人なんですけどね、ホントはね。
と緊張しながらも日本語教師一日体験は終了。
少しでも勉強している皆さんのお役に立てると嬉しいんだけどねえ。
国際交流はこういう小さな所から始めないとね(全然小さくはないって?)
ハンギョン先生おつかれさま。明日は朝からやりますからよろしくお願いします。

そんな訳で亮佑の授業も今日はこれで終わりです。
さあ晩ご飯だ〜。さっき食べたジャジャミョンが失敗してしまったから、今晩は美味しいものが食べたいな〜。どうやら今晩も韓国のお友達を紹介してくれるらしい。どきどきどき。
で、かくして待ちあわせの場所に現れたのは、ジョンさんとソンさんでした。ふたりとも女性。もう当然のように女性なんだから〜。亮佑先生はもてまくり。明日は亮佑の誕生日、どうなることやら?!

で晩ご飯は何というか、ご飯でした。
ごめん、名前聞いたんだけど忘れてしまった。
日本で流行っているダッカルビの味付けで、ご飯を混ぜたような感じ。
これがまた、うめ〜んだわ。
辛くて美味い。美味くて辛い。韓国の人は平気で食べるけど、僕はさすがに水無いと無理。久しぶりの韓国で、しかも初対面の女性ふたり、結構緊張してあんまり話せなかったけど(お互いにね) ゲストと言う事で、晩ご飯は奢ってもらってしまった。ありがとう。韓国では大勢の人間で食べに行くとこう言うのが当たり前らしい。その代わり次は奢ってねってことになるみたいだけど。

その後ミリオレに(韓国にある有名問屋ビル)に買い物に。ちょっとカバンが欲しかったんで、まあ見てみたんだけど、あんまり気に入るのは無くって、結局買わず。その代わり? に布団を買った。 亮佑ん家布団が無いんだよ。日本から寝袋は持っていったとは言え、出来れば布団が欲しい。別に安いのでいいから〜。
ジョンさんもソンさんも一緒に探してくれて、結局やす〜いのが見つかったから購入。
いちお、明日の誕生日プレゼント。ふたりとも一緒に探してくれてどうもありがとう。助かりました。

二人に別れを告げ、部屋に戻ったらもう十一時近い。
「明日は6時半から授業がありますよ。みんな日本人ゲストが来るのを楽しみにしてるんですよ〜。」
ちょっと〜、こんなん言われたら明日僕一人で寝てるわけにいかないやんけ。
それにしても6時半か・・・と言うことは6時前には起きにゃいけんのう。普段より早い時間に起きることになるとは・・・だけどみんながオイラを待っていてくれるっつうんだから男一匹、いかない訳にはいかないでしょう。と言うことで今日は早く寝よう。
が、亮佑、寝かしてくれん。まあまあ積もる話はまた明日しようではないか。
しかしオンドル床は温かいけど固い。普段マットを敷いて寝てる僕には少々辛かった。







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