西方見聞録...マルコ

 

 

守るべき価値あるもの(ぽんたの大冒険5集の映画をみにいく) - 2007年07月22日(日)

 本日はなんと家族で映画ですよ。みなさま。知っているヒトは知っているが夫あめでおさんは生涯で映画館で映画を2本しか観たことがない。1本は子ども時代に伊賀上野の映画館で見た「はだしのゲン」で、もう一本は付き合い始めたばっかりの東京出身の映画好きの彼女(注:マルコ本人のこと)があんまりうるさいから1回だけお義理で付き合ってくれた「K2]という山登り映画。そして本日栄えある3本目の映画を家族4人で観てきたわけだ。それがまあなんというかハリー・ポッター不死鳥騎士団だったんである。家族4人で映画、、うーんもう一生ありそうにない記念碑的な一日でした。ちなみにうちはマルコが大学生料金で映画を見ることができるので一般料金、大学生料金、小学生料金、幼児料金の4種類の金額設定で入場券払うのでした。

 さて映画の中身。うーん。原作読んでればいろいろすとんとわかるけど、映画単体のメディアだとかなり重要な部分がはしょられてるような気がするんですよね。もう原作見ている人々を観客にするということが前提のような映画でした。まあ全世界何億人ものヒトが読む本だもんね。メディアミックス前提でいいのでしょう。

 で、内容に関しては前本読んだとき、ここで申し上げましたようにレイシズムと教育と保守政権の三つ巴の関係がメタファーされてるのね〜って感じでした。政権内部にもレイシストが普通の顔している感じとかリアル。

 で、映画の最後に言うハリーの台詞が大変印象的でした。
「ぼくらは守るべき価値のあるものを持っている」ソレがヴォルテモートにはないものでこのちがいこそが自分たちの強みだ。って感じで話が〆られるのですわ。

 「守るべき価値のあるもの」ってきっと、魔法使い、マグル出身魔法使いとの間で結んだ愛や友情、ひいては多様な人々との共生への意思ってことだと思う。
 逆にレイシストのそして、ネオナショナリストの守ろうとしているものってのはなんなのかな。その価値はどんなものなのかな、とか考えながら見た。

 で原作では共生の範囲として無理なくソレが志せるマグル出身魔法使いの人々に加えて屋敷しもべ、巨人、ケンタウルスとか魔法使いやマグルの常識を押し付けるだけでは理解しがたい人々との「共生」への道が可能なのかということも射程に入っていた。映画では特にソレが弱い感じが気になった。
たぶんね「マグルとの共生」と「それ以外のいろんな心を持つ生き物との共生」は「共通価値の多いEU内共生」と「イスラム教徒やシクカリブ系の人々も含めたワールドワイドな人々との共生」のメタファーなんじゃないかな〜と思ってるんですが。

 あ、第7集英語版出ましたね。そっち方向は結末ではどうなってるんだろう。ちょと読んでみようかな〜。


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